「シンリム(新林)洞凶器振り回し犯」のチョ・ソン被告を模倣し、道で女子中学生らに凶器を振りかざそうとした10代に実刑が宣告された。
7日韓国法曹界によると、ソウル中央地裁は殺人未遂の容疑で裁判にかけられたA君(16)に懲役長期6年・短期4年を宣告した。満19歳未満の少年犯は懲役刑を短期と長期に分けて宣告し、今後の矯正程度によって具体的な収監期間が決定される。
A君は昨年10月1日夕方、ソウル・ソチョ(瑞草)区の公園付近で女子中学生2人の後を付け凶器で刺し、殺害しようとした容疑を持たれている。A君は被害者1人を刺そうとした瞬間、犯行を断念したと検察は判断した。
キョンナム(慶南)チャンウォン(昌原)に住んでいたA君は犯行のため凶器と鈍器を所持しバスに乗って上京し、クァンアク(冠岳)区新林洞に行こうとしたものの、そのとき目に付いた女子中学生らの後を付けたと調査された。
A君は昨年7月21日に新林洞で凶器を振り回し4人の死傷者を出したチョ・ソン被告(34)の犯行の動画を見て同質感を感じ、誰かを殺害することを決心したと調査された。
精神疾患を持つA君は、自身を映画「バットマン」の悪役「ジョーカー」のような失敗作だと考えていたが、チョ・ソン被告の犯行を見て「強くてかっこいい」と思い喜びを感じたと検察は判断した。
A君は普段から暴力性の強いコンピューターゲームに熱中していたと伝えられた。A君は裁判で、「殺人未遂罪がかっこよく、自分は少年なのですぐに釈放されると考えた。釈放されれば友人らに自慢しようと思った」とも陳述した。
裁判部は、「人気(ひとけ)の少ない公園で知らない男に突然攻撃された幼い被害者らが経験した衝撃は言葉で言い表すことができない」とし、「新林駅の事件は不特定多数に対する残酷な犯罪だが、これに追従し行為の着手までに至ったという点で社会に与えた害悪は大きい」と指摘した。
裁判部は、「ただ被告人が犯行を自らの意思で中止し、被害者の1人が処罰を望まないという意思を明らかにした点、まだ未成熟な状態である点などを考慮し刑を決定した」と説明した。
これに先立ち、検察は懲役長期9年・短期7年を求刑し、「被告人は真剣に反省していない」と1審判決を不服とし控訴した。A君も控訴した。
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