チョ・グク元法務部長官
チョ・グク元法務部長官
チョ・グク元法務部長官が8日、4・10総選挙への出馬を示唆した。子どもの入試不正や監察もみ消しなどの嫌疑により控訴審で懲役2年の実刑を宣告されたチョ元長官は判決直後に上告の意思を明らかにし、新しい道に進むという考えも発表した。

チョ元長官はこの日の午後、声明を通じて「心配な気持ちで新しい道に進もうとしている。すべてが後退しているユン・ソギョル(尹錫悦)政権のもとで苦痛を受けている国民の暮らしを無視できなかった。重い気持ちで私が進もうとする道を申し上げる」と述べた。

チョ元長官は「今、私は5年前に法務部長官候補に指名された時よりさらに大きな責任を感じている。候補に指名された後、私によって国民が受けた傷に対する責任感ほどに何でもしなければならないという義務感で再び国民の前に立つことにした」と述べた。

チョ元長官は「4月10日は民主主義の退行と大韓民国の後進国化を阻む始まりにならなければならない。その目標に同意するなら、誰でも出て力を加えなければならない」と強調した。

続いて「小さくても切実な手が集まり、大きな山を動かし、小さな水滴が集まって大きな川となり、ついに海へと進むように今はいつにも増して小さな力でも集めることが重要だと信じている。私の小さな力ももうその道に加えようと思う」と書いた。

さらに「自分自身の至らなさはよく分かっている。傷跡があり、傷の多いその力でも国民が命令されるところに立つ。私は何かになろうというのではない。ひとえに国民だけを見て、国民の声だけを聞いて、国民が行けという道に進む」と述べた。

チョ元長官は「退行する歴史の車輪の下に身を投げ、防げと言われればそのようにする。検察集団の横暴を誰よりも全身で体験した者として、どんな困難や苦難が迫ってくるとしても逃げたり、隠れたりしない」と繰り返し強調した。

また、尹大統領と政府に対し、激しい批判もした。チョ元長官は「検察独裁時代に私たちが生きていく2024年の本日、多くの人たちが呼ぶ言葉だ。軍事クーデターから40年ほどが過ぎた。その間、多くの人たちの血と涙、汗で私たちは民主主義を成し遂げた」と述べた。

続いて「ところで軍部独裁が退いたその席を一握りの検察集団が再び銃声のないクーデターで掌握し、好き勝手に振舞っている。軍部独裁政権は銃と刀、棒で国民を脅して殴って苦しめたのなら、検察独裁政権は国民が付与した捜査権を持って自分の気に入らないすべての人たちを苦しめることに使っている」と批判した。

チョ元長官は「野党代表、与野党国会議員、メディアや元大統領の周辺も想像を上回る暴力的な捜査と違法な脅迫で苦痛を受けている。私の味方はすべてに目をつぶり、相手のいない過ちも作り出すのが検察独裁政権の素顔である」とも述べた。

そして「一体、誰が尹大統領にそのような権限まで与えたのか。断言するが国民ではない。依然として自身が検察総長だと思っている大統領が政敵を苦しめることだけに没頭している間、国民は通貨危機より、コロナパンデミックの時よりも生きていくのが大変だと毎日ため息をついている」と述べた。

チョ元長官は最後に「私を応援してくれる気持ちだけでなく、私に対する失望や批判も謙虚に聞く。政治が国民によって動けるよう、政府が国民のために仕事ができるよう、私のすべての力を捧げる」と締めくくった。
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