「新型コロナ治療剤」ロビー活動・操作疑惑、慶熙大学教授を起訴=韓国
「新型コロナ治療剤」ロビー活動・操作疑惑、慶熙大学教授を起訴=韓国
新型コロナウイルス治療剤開発過程で書類を操作し、ブローカーを通じて食品医薬品安全処の高位関係者に請託し、臨床試験の承認を受けた容疑で、慶熙(キョンヒ)大学の教授が裁判に引き渡された。

韓国ソウル西部地検刑事5部(部長検事キム・ジョンフン)は8日、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(背任)および委継公務執行妨害などの容疑で、慶熙(キョンヒ)大学教授カン氏を拘束起訴したと明らかにした。

検察によると、カン教授は製薬会社G社の新型コロナウイルス治療薬の開発を主導した人物であり、当該製薬会社の社主だ。彼は2021年下半期、G社の臨床試験の承認のため、日用品会社代表ヤン氏(45)にロビーを請託した。カン教授は請託代価として現金約3億ウォン(約3360万円)を支払い、ヤン氏の会社の転換社債6億ウォン(約6725万円)分を買収するなど、合計9億ウォン(約1億円)相当の金品を渡した。カン教授は転換社債の買収過程に関与したことが分かった。 G社は2021年10月、食品医薬品安全処から韓国内第2・3相の臨床試験計画を承認された。

検察は、カン教授から請託を受けたヤン氏が、ブローカーの橋渡しをしながら、政官界人事を通じて食薬処の上級関係者に請託したかどうかを捜査してきた。

この過程で検察は、カン教授が臨床試験承認未公開情報で株式取引をした資本市場法違反の疑い、虚偽の実験資料で特許庁特許を取得し、医療機関から人間対象研究承認を取得した特許法違反および業務妨害疑い、臨床試験承認を利用して数十億ウォン(数億円)台の政府支援金を受け取ろうとした詐欺未遂の疑いをさらに確認した。

先に検察は、ヤン氏と知人の対話記録を確保した。この録音には臨床試験承認が行われていない状況で、ヤン氏と共に民主党所属A議員を通じて、当時食品医薬品安全処長に承認許可を要請したと推定される内容が盛り込まれたと伝えられた。

検察関係者は「被告人に罪に相当する刑が言い渡されるよう、公訴維持に最善を尽くす」とし「臨床試験の承認請託に関与したブローカーや公職者などに対し、迅速に捜査を進める」と述べた。

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