中国で働く北朝鮮の労働者が北朝鮮当局によって奴隷のように搾取されているとの証言が伝えられた。

英国のBBCは7日(現地時間)、中国の東北地方でソフトウェア開発をしているというある北朝鮮の労働者がコ・ヨンファン統一部長官特別補佐役とやりとりしたEメールを入手し、実状を伝えた。

身辺保護のために名字だけを公開した労働者のチョンさんは「北朝鮮は情報技術系の労働者を奴隷のように搾取し、週6日、1日12時間から14時間ずつ働かせている」と語り、米国やヨーロッパの顧客のために徹夜で仕事をすることもあり、そのために慢性的な不眠症などさまざまな疾患に苦しめられていると明らかにした。

また、管理者たちが成果が良くない労働者に対して皆の前でビンタをしたり、血が出るまで殴打するなど、公開的に侮辱を与えているとも伝えた。


また、職場から支給される賃金の15%だけを受け取り、残りは管理者と北朝鮮の政府に取られていることを伝えた。さらには厳しい冬でも寄宿舎は暖房が効いておらず、外部からの出入りが禁止され、生活必需品を買うための外出さえ制限されていると暴露した。

評価が高かったチョンさんは週に1回、他の労働者たちと外出することが許されていたが、新型コロナウイルスのパンデミック期にはこれもできず、1年間職場の外に出ることが禁止された。

メールには北朝鮮当局が食堂の女性従業員を動員して労働者に性的サービスを提供し、労働者を管理しているという証言も盛り込まれている。

チョンさんは「管理者たちが成果の良い労働者たちを食堂に連れて行き、女性従業員を選ばせて夜を過ごさせ、このようなやり方で労働者たちの競争を煽(あお)り、さらに収益を上げるようになっていた」と付け加えた。

このような労働者たちの「外出」は新型コロナウィルスの感染拡大期に室内に閉じ込められている労働者たちのストレスが極度に高まると、さらに頻繁になったと説明している。

現在外国にいる北朝鮮の労働者は約10万人と推定され、彼らのほとんどは中国の東北地方の工場や建設現場で働いている。彼らが2017年から2023年にかけて北朝鮮に送金した金額は約7億4000万ドル(約1100億円)に達すると推算されているが、その収入のほとんどは北朝鮮政府に取られていると伝えた。
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