農林畜産食品部によると、2020年時点の世界68カ国111都市にある韓国料理店の数は9923店で、10年前に比べて10%ほど増えた。また、この調査はメニューの60%以上を韓国料理として提供する食堂だけを対象にしたもので、実際に海外で韓国料理を提供する食堂はさらに多くなるものと予想される。
国別に韓国料理店が最も多いのは中国で4950店に達し、全体の半分ほどを占めた。次いで日本が1362店、米国が758店の順で続いた。
現在、海外の韓国料理店は着実に増加していることが分かった。農食品部が2022年に一部の海外都市の韓国料理店数を調査した結果、中国の上海が2020年の464店から618店へと最も多く増加していたことが分かった。続いてベトナムのホーチミン市が239店から355店に増加した。カナダのトロントも77店から118店に増加した。また、韓国料理店の品質も高くなっている。2010年には世界にひとつもなかったミシュランで星を獲得した韓国料理店は2023年には31店に増加した。「ネロ」というミシュランで星を獲得した韓国レストランは米ニューヨークだけでも11店舗ある。
農林畜産食品部の関係者は「10年前までは韓国料理はアジア料理のひとつとして分類される程度で、韓国料理店も海外に在住する韓国人を対象にしていた」とし、「2017年から韓流文化が本格的に世界に拡がり、海外の消費者の韓国料理に対する認識が変わり、韓国料理産業が成長している」と説明した。
韓国政府は韓国料理産業を本格的に育成する計画だ。特に現在海外に1万店前後ある韓国料理店の数を1万5000店に増やし、ミシュランガイドなど海外の世界上位1%に相当する韓国料理店の数を、昨年の31店舗から100店舗に増やす方針だ。海外の有名料理学校5校に韓国料理の正規課程を開設し、韓国料理のレシピも体系化する。
また、韓国料理の広報も体系化して行う。国ごとの韓国料理の認知度によって差別化された広報をする計画だ。例えば、東南アジアなど韓国料理に対する好感度がすでに90%を超えている国々には、家庭でも韓国料理を作れるよう広報し、韓国料理の認知が始まったばかりの国では韓国料理店の開店の支援を行い、韓国料理を実際に食べる体験をしてもらえるよう誘導する。
この関係者は「韓国料理に対する認知度が高い国はもちろん、韓国料理店がない国や都市などで大々的な広報を通じて韓国料理を全世界に広める予定」と強調した。
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