ヨルダン戦で主審にアピールする李康仁=(聯合ニュース)
ヨルダン戦で主審にアピールする李康仁=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サッカー韓国代表の選手らがアジア・カップ準決勝の前日に口論してもみ合いになったとする報道を巡り、騒動の中心とされる李剛仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)が14日、ファンらに向け謝罪した。

 李は交流サイト(SNS)で自身と孫興ミン(ソン・フンミン、トットナム)が試合前日に口論したという報道があったとし、「いつも私たち代表チームを応援してくれるサッカーファンに大きな失望を与えた。本当に申し訳ない」と謝罪した。また「私が率先して先輩らの言葉によく従うべきだったが、サッカーファンに良くない姿を見せることになり申し訳ない」とし「私に失望した多くの方々に謝罪申し上げる」とつづった。そのうえで「サッカーファンが私に送ってくれる関心と期待をよく理解している。これからは先輩らを助けて、より良い選手、より良い人になれるように努力する」と付け加えた。

 現地時間の6日に行われたアジア・カップ準決勝で64年ぶり3回目の優勝を目指した韓国(世界ランキング23位)はヨルダン(同87位)に0―2で敗れた。

 韓国の敗戦を巡り英日刊紙「ザ・サン」は14日、韓国代表メンバーの間に深刻な不協和音が生じていたことを示す内容を報じた。

 同紙の報道や聯合ニュースの取材によると、事件はヨルダン戦直前の5日の夕食時間に起きた。試合前日にメンバー全員で食事をするのは「ワンチーム」であることを確認する特別な意味を持つが、李や薛英佑(ソル・ヨンウ、蔚山)、チョン・ウヨン(シュトゥットガルト)ら若手選手は夕食を先に食べ終え、卓球をしたという。これを孫が注意し、反発した李ともみ合いになり、孫は指を脱臼した。

 その後、ベテラン選手らがクリンスマン監督のもとを訪れ、李をヨルダン戦から外すよう要請した。しかし、監督は韓国代表が昨年下半期に5連勝を達成するのに中心的役割を果たした李を外さなかった。


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