韓国外交部は米ニューヨークで韓国とキューバ両国の国連代表部間の外交公文の交換を通じ、キューバと大使レベルでの外交関係樹立に合意したと14日、明らかにした。キューバは韓国の193番目の国交樹立国で、国連加盟国のうちで国交がない国は1カ国(シリア)のみとなった。

キューバは1949年に大韓民国を承認したが、1959年のキューバの社会主義革命以降、両国間の交流が途絶えている。北朝鮮とキューバは1960年8月29日に国交を結び、社会主義友好国として緊密に交流している。

中南米のカリブ海地域の国家で唯一国交がなかったキューバとの外交関係樹立は韓国の対中南米外交強化の重要な転換点で、世界の中枢国家として韓国の外交をさらに強化するのに寄与するものと期待されている。

韓国とキューバの国交樹立は、両国間の経済協力拡の大および韓国企業のキューバへの進出のための制度的基盤を構築することで、両国間の協力拡大に寄与するものと予想され、またキューバを訪問する韓国国民に対する領事協力も提供できるものと期待されている。

新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前には年間約1万4000人の韓国国民がキューバを訪問していた。日本による植民地時代にメキシコからキューバに移住した韓国人の子孫約1100人が居住している。韓国とキューバ両国の貿易規模は2022年時点で輸出1400万ドル(約21億円)、輸入700万ドル(約10億5000万円)だ。

これまで韓国とキューバ両国は文化的・人的交流、開発協力など非政治分野を中心に交流、協力を拡大してきたが、特に最近活発な文化交流を通じた両国の民間の友好認識が広がったことが今回の両国間の国交樹立に寄与したと評価されている。

韓国外交部は「韓国政府は今後キューバ政府と相互常駐公館の開設など、国交樹立の後続措置を積極的に協議していく予定」と明らかにした。
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