14日、テジョン(大田)警察庁によると、今月1日の午前10時20分ごろ「『娘を拉致した、3000万ウォン(約338万円)を入金しろ』という電話を受け、妻が現金を引き出しに出かけた」という通報が警察に届いた。
当時のCCTV(防犯カメラ)には、高齢の夫婦がアパートのエレベーターを降りた後、杖をついた女性が一人で歩く姿が映っていた。
1階で妻を見送った夫は「何かおかしい」と感じ、警察に通報した。
タイミングよく現場近くで活動していた警察官たちは、女性の追跡に乗り出した。
警察官たちは女性に電話をかけたが、つながらなかった。犯人が女性と通話し続け誘導していたためである。
警察官たちはアパート近隣の銀行に分かれて捜索した後、通話中の女性を発見した。まだ現金を引き出していない状態であった。
警察による10数分間にわたる説得の末、女性はボイスフィッシング詐欺にだまされていたことを認知し、家族のもとに戻った。
警察によると、女性は「電話を切ってください」という警察の言葉を拒むほど、電話の内容を固く信じていたという。
一方、この事件の犯人は警察が出動した状況を知り、逃走していることが伝えられた。
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