餌用のカタクチイワシ28トンが済州島の飲食店に流通=韓国
餌用のカタクチイワシ28トンが済州島の飲食店に流通=韓国
餌用の輸入冷凍カタクチイワシを食用と偽ってチェジュド(済州島)内の飲食店に約28トン納品した業者の代表が摘発された。

食品医薬品安全処は非食用として輸入したメキシコ産の冷凍カタクチイワシを一般飲食店などに食用として販売した水産物流通業者の代表を食品衛生法違反の容疑で摘発し、検察に送致したと15日明らかにした。

これに先立ち、食品医薬品安全処は国立水産物品質管理院の済州支院から非食用の輸入冷凍カタクチイワシを一般飲食店、小売業者などに販売する水産物流通業者があるという情報の提供を受け、昨年12月から捜査に着手した。

捜査の結果、水産物流通業者のA社は2022年6月30日から2024年1月8日までの約1年6か月間、B社から非食用のカタクチイワシ1907箱(28.6トン)を購入し、このうち1865箱(28トン)に達するカタクチイワシを食用と偽って済州市内の一般飲食店などに流通させていたことがわかった。

食用水産物の場合、食品医薬品安全処に輸入申告をする過程で、鉛、カドミウム、水銀、ベンゾピレン、ヒスタミンなどの検査を受け安全性が保障されるが、A社が流通した非食用水産物の場合、食品医薬品安全処の輸入検査を受けておらず、食用に対する安全性を確認することができないため問題となる。

2016年に日本産の冷凍カタクチイワシをプサン(釜山)キジャン(機張)郡の特産品と偽って販売し摘発されたカタクチイワシからは大腸菌などが検出された。

食品医薬品安全処は今回摘発された冷凍カタクチイワシを購入した一般飲食店および小売業者などにこのカタクチイワシを調理に使用せず、すぐに返品・廃棄することを求めた。また、A社には保管中の非食用冷凍カタクチイワシ42箱を飼料用として販売するよう措置を取った。

食品医薬品安全処は、「今後も不法な食品流通・販売など国民の健康を脅かす行為に対する監督と調査を強化し、より安全な食品が製造・流通・消費される環境をつくるため最善を尽くす計画」と話している。
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