ヘリクスミスのキム・ソンヨン元副会長などが、その例だ。キム元副会長は20年以上、遺伝子治療薬「エンジェシス(Engensis)」(VM202)の開発を手掛けてきた。しかし2019年9月、「エンジェシス」の糖尿病性末梢神経障害(DPN)の第III相臨床試験に失敗。臨床試験デザインを再設計して第II・III相臨床試験を進めたが、これも失敗に終わった。
キム元副会長の今後については確定していないが、経営から退き休暇期間に入るとみられる。
こうした動きは草創期に創業したバイオベンチャー、ジェネクシンの創業者ソン・ヨンチョル元会長との類似点が多いと指摘されている。いずれも教授から創業者となったが、新薬開発でこれといった成果を出せず、代表からの退任と復帰を繰り返しているためだ。
バイオ業界の関係者は「困難な時にかえって一線から引くのは良いことではない。創業者が代表から退き、経営の専門家による経営体制に転換すること自体は悪くはないが、これを繰り返すのは市場に混乱をもたらし、企業の持続性にも疑問を投げかける行為」と話した。
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