ソウル・トゥクソム生まれのKANGTAは、両親が洋品店を営む江東区に長く住んだが、父親が建築業と不動産仲介業を始めたのを機に松坡区に移り住んだ。松坡区には才気ある子どもたちが多く、後に<H.O.T.>のメンバーとなるムン・ヒジュン、イ・ジェウォンや、<SHINHWA(シンファ/神話)のチョンジンもこの地域の出身で、互いにダンスや歌のバトルを繰り広げていたという。
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中学生のころ、兄の影響でガンズ・アンド・ローゼズ、メタリカ、メガデスなどのロックを聞き、黒人音楽をはじめヒップホップ、ラップ、ダンスにも関心を持つようになった。親友らとカセットデッキを手に、ロッテワールド周辺や街中でダンスバトルもした。ギター教室に通い、作曲をしたいと思い始めたのもこのころだ。そして中学3年の時に現在の所属事務所<SMエンターテインメント>にスカウトされ、練習生になった。歌手で作曲家のユ・ヨンジンが歌を、イ・スマン代表がルックスを審査したが、「荒っぽく不真面目そうに見えたので悩んだそうだ。(メンバーの)チャン・ウヒョク、トニー・アン、イ・ジェウォンはすぐに決まったらしいけど(笑)」
1年間ダンスと歌のレッスンを受け、ユ・ヨンジンのバックダンサーも務めたが、ある日、ユ・ヨンジンと車で移動中に歌を歌ったのがきっかけで、<H.O.T.>のメンバーに抜てきされた。デビューわずか半年前、最後のメンバーとして専属契約を結ぶことになる。このときKANGTAは高校2年生、父親は反対した。ただ、音楽だけでは食べていけない、成人してからでも遅くはないと意見されたが、猛反対されたわけではなかった。「やりたいことをやりなさい。その代わり手助けはできない。自分の人生は自分で考えなさい」というのが両親の持論だったという。
デビューすればすぐにスターになれると思っていたというが、実際に、デビュー前に目標としていたチャート番組10位圏内入りは、アルバム発売から3週間後に達成。デビュー曲『戦士の末裔(まつえい)』での活動は盗作疑惑が持ち上がったため短い期間となったが、その2週間後には『Candy』が1位に輝いた。
KANGTAは来月1日、現役で軍に入隊する。除隊する2010年4月には30歳、結婚と仕事のどちらも真剣に考えなくてはならない年齢に達している。1年半前には軍入隊について悩み、交際中の恋人との別れも経験した。除隊後は空白期を安定して埋めてくれる人と結婚したいという。
SMの大株主らしく中国市場に対するビジネスマインドも持っている。北京五輪開催後に開放される中国市場に積極的に投資するとともに、後輩が活動しやすい環境も作りたいと抱負を語った。
今月12日には、3年ぶりのソロアルバム『Eternity-永遠』をリリースした。タイトル曲は自作曲『ある日、心が語った』。きょうKANGTAは心で語り、余裕ある後ろ姿を見せ、席を立った。
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