通信設備では後発のサムスン、オープンRANを機に市場拡大へ=韓国
通信設備では後発のサムスン、オープンRANを機に市場拡大へ=韓国
サムスン電子のネットワーク事業部はこのほど、カナダの通信事業者テラスと、仮想化基地局 (vRAN)および、第5世代(5G)移動通信システムの基地局関連設備同士の互換性を高める、オープンRANの設備を提供することで合意した。

サムスン電子は2020年6月、テラスに対する5G用通信設備の販売事業者に選出されたが、今回のオープンRANの構築により協力関係をより拡大することになった。カナダでオープンRANが導入されるのは、今回が初めて。

オープンRANは、通信設備市場においては後発事業者となるサムスン電子にとってチャンスといえる。この市場は現在、中国の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などがシェアトップで、サムスン電子は5位につける。

しかしファーウェイやZTEなど中国企業の市場シェアが40%を超えた際、米国が安全保障上の脅威があることを理由にオープンRAN技術の導入を加速化。これにより、通信設備市場の再編が起こると見込まれている。

テラスは第4世代(4G)移動通信技術を導入した際、ファーウェイの設備のみを使用していた。しかし米国によるファーウェイへの対応に呼応し、市場から排除した。サムスン電子はその隙に入り込み、オープンRANまで協力関係を拡大したという。


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