「手術のため米国から帰国したのに」…研修医の電撃ストで患者はパニック=韓国
「手術のため米国から帰国したのに」…研修医の電撃ストで患者はパニック=韓国
ソウルの主な大学病院の医大生と専攻医(研修医)によるストが始まった20日、手術キャンセルの知らせを受けた患者と保護者が続出している。子どもを持つ会社員の保護者、他地域から来る患者は治療を受けるまで長い時間待機しなければならないという状況に置かれ困惑している。

きょう各種「患友会」カフェやオンラインコミュニティーには病院ストのため手術が急に延期されたという訴えと代案を問う書き込みが相次いでいる。卵巣嚢(のう)腫手術を受ける予定だったAさんは今月16日に病院から手術が延期になるという電話を受けた。Aさんは、「前日(15日)に手術前検査の結果を聞くため病院に行った時も20日の手術の日に会いましょうと話したが、ストにより麻酔科の医師が足りないため手術は難しいと言われた」とし、「とりあえず1か月後にまた予約したが、ストの状況によってはさらに延期になる可能性もある」と話した。

会社に勤める父母や遠い地域から来る患者らは手術延期後にいつまた治療を受けられるかもわからず困惑している。2人の娘を持つ女性は、「3月中旬にコリョ(高麗)大学アナム(安岩)病院で手術する予定だったが延期になった」とし、「米国に住んでおり、入国後すぐに手術前検査を受ける予定だったが、どうしていいかわからない」と話した。そして、「帰りの飛行機のチケットを延期すべきかどうかわからず困っている」と付け加えた。

政府の「医大入学定員2000人増員」決定が発表された後、ソウルの5大病院(ソウル大病院・セブランス病院・サムスンソウル病院・ソウル峨山病院・ソウル聖母病院)を中心に専攻医の団体行動が実施されたことで医療の空白が可視化している。19日にクァンジュ(光州)・チョンナム(全南)などの地域の主な病院でも専攻医による退職届の提出が続いた。一角では、延期された手術の日程が再び決まるまで時間がかかり、しばらくは病院の診療機能の正常化は難しいのではないかとの声も出ている。

これに伴い政府は19日、大型病院では応急・重症患者を中心に診療体系を転換し、軽症と非応急患者は上級総合病院から総合病院に転院させる方案を推進すると発表した。また、地方医療院、勤労福祉公団傘下の病院など公共保健医療機関97か所を中心に平日の診療時間を拡大し、週末と公休日の診療も実施することにした。
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