ソウル市内の大学病院(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内の大学病院(資料写真)=(聯合ニュース)
◇研修医の職場離脱から3日 患者の負担増す

 政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増に反発し、専攻医(研修医)の多くが医療現場を離れてから22日で3日目を迎える。政府は厳正に対応する方針を維持し、業務開始命令を下すなどして専攻医に復帰を促しているが、両者の対立は激化し、患者の負担が増している。政府によると、専攻医の大部分が勤務する100カ所の大型病院を点検した結果、20日夜までに専攻医全体の70%近くを占める8816人が退職届を提出し、7813人が欠勤した。

◇「成績下位の医師望まれない」 医療関係者の発言が物議

 大学医学部の定員増や医師のストライキをテーマに開かれたテレビ討論会で、医療関係者が「クラスで20~30位の生徒が医師になることを国民は望まない」という趣旨の発言を行い、物議を醸している。医学部の定員を大幅に増やせば、入学する学生の質が落ちるという指摘は医師のコミュニティーを中心に絶えず提起されてきた。政府が推し進める医学部の学生に奨学金を与える代わりに地方勤務を義務付ける「地域人材選考」の拡大を批判する趣旨だが、過度に誇張された表現であり、医師の道徳性を成績で判断するのは誤りだとの指摘が出ている。

◇きょうから国会で対政府質疑 北朝鮮政策など巡り与野党攻防へ

 国会は22日から2日間、非経済分野(政治・外交・統一・安全保障・教育・社会・文化)を皮切りに対政府質疑を実施する。与野党は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の外交政策や対北朝鮮政策などを巡って攻防を繰り広げると予想される。また、尹大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏が高級ブランドバッグを受け取ったとされる疑惑についても論争を続ける見通しだ。

◇韓日外相がブラジルで会談 北朝鮮の挑発行動に連携して対応へ

 趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は21日(現地時間)、訪問先のブラジル・リオデジャネイロで日本の上川陽子外相と会談し、核・ミサイル開発と挑発行動を続ける北朝鮮への対応に向け引き続き連携するほか、両国の協力をさまざまな分野に広げていくことで一致した。両氏は主要20カ国・地域(G20)外相会合に出席するためリオデジャネイロを訪れている。先月10日に外交部長官に任命された趙氏が上川氏と対面で会談するのは初めて。


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