医者も高齢化… 10年後には引退医師3万2000人=韓国
医者も高齢化… 10年後には引退医師3万2000人=韓国
今後、新規医師が誕生するよりも医師高齢化にともない病院を離れる速度が速くなるという見通しが出た。

22日、韓国医師集団行動中央事故収拾本部は、2035年70歳以上となって引退すると予想される人員が約3万2000人で、10年間新たに医師になる人員は約3万人を超えると見通した。

これは、大韓医師協会の低出産状況で医師が有り余るという主張に反する。パク・ミンス中央事故収拾本部副本部長兼保健福祉部2次官は「2035年人口が約1.6%減少しても高齢者の増加で、医療需要が爆発的に増加することは予定された未来」と述べた。

2035年65歳以上の人口数は現在より70%増えると予測されている。その結果、2035年の入院日数は45%、外来日数は13%増加すると見込まれる。医師の高齢化により、引退する医師の数が大幅に増加するなどの最近の傾向を考慮すると、医師数増加率は1.67%まで低下する。

一方大韓医師協会は、前年比の医師数増加率を2010年から2020年までの平均増加率である2.84%を適用している。パク・ミンス次官は「2.84%の増加率には漢方医師の増加率まで反映され、医師団体の主張通り推計時2047年には定員は3058人だが、当該年度の医師増加数は前年比7630人」とし「来年2000人を増員しても定員が5000人なのに、増員なしでこれより2000人多い7630人の医者が排出されるという非現実的な推計」と指摘した。続いて「医師団体の推計は正確性に問題があり、すでに複数の専門家が指摘している」と付け加えた。

政府は、韓国は分母となる医師数が少ないため、少し増加しただけでも増加率が大きく見える錯視があると見ている。また今までは医大の定員が停滞しても引退より新規に排出される医師が多かったため、医師数が増加したと見た。しかし今後はベビーブーム世代医師と卒業定員制の適用を受けて、大挙排出された医師らが本格引退し始める点を考慮しなければならないということだ。

医師の労働時間も減少しているという点も考慮すべきである。実態調査の結果、研修医の勤務時間80時間の上限適用で、研修医一週間当たり勤労時間は2016年92時間から2022年78時間と6年で約14時間減った。それにもかかわらず、病院だけでなくバイオヘルス産業や科学技術分野でも有能な医師の需要は大きく増加している。


パク次官は「今の医師供給構造では、急増する需要に対応する余裕がないだろう。これがまさに医師が不足しているという根拠だ」と医大定員2000人増員の必要性を強調した。

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