医者がおらず手術後に8時間放置…生死の境をさまよったプロゲーマー=韓国
医者がおらず手術後に8時間放置…生死の境をさまよったプロゲーマー=韓国
専攻医(研修医)ストの余波で医療現場の混乱が続く中、元オーバーウォッチのプロゲーマー、リュ・ジェホンさん(32)が交通事故後に8時間、手術を受けられず放置されたと伝えられた。

23日リュさんのユーチューブチャンネル・コミュニティーによると、今月21日、「ジェホンさんが未明に交通事故に遭い、手術後に入院している。詳しい内容はジェホンさんが後で話すので、ジェホンさんが早く回復できるよう応援をお願いします」という告知が掲載された。事故の経緯や現在の体の状態などについての具体的な説明はなかった。

最近オンラインコミュニティーなどには、「リュ・ジェホンが昨夜、交通事故に遭い、8時間放置された」という題名の文章が掲載され広く知れ渡った。この掲示物の内容はプロゲーマーのドヒョン(キム・ドヒョン)さんのライブ放送を通じ伝えられた。

このライブ放送によると、リュさんは20日未明に交通事故に遭い大けがをし、当時ほとんどの病院に医師がおらず、約8時間待った後にやっと手術を受け、現在は回復中にあるという。

ドヒョンさんは、「きのう未明にジェホンさんが交通事故に遭った。大けがをして午前2~3時ごろ応急室に運ばれた。医者がいなかった。20~30か所の病院に電話をしたが、どこも医者がいないと言われ…私が全て詳しく話すことはできない状況」と説明した。

また、「(ジェホンさんは)朝10時まで待ちやっと手術が始まった。一睡もできなかった」とし、「ジェホンさんが(あの時)治療を受けられなかったら命に支障が出るところだった。幸い今は状態が良くなった」と付け加えた。

一方、医師によるストが長期化する兆しを見せる中、すでに専攻医の約3分の2が医大増員に反対し医療現場を離れた。22日の保健福祉部(部は省に相当)の会見によると、21日午後10時基準で専攻医の退職届の提出者は約74.4%の9275人、勤務地の離脱者は所属専攻医の約64.4%にあたる8024人だ。

このため手術の日程に大きな問題が生じている。病院が応急科の重症患者の手術を中心に行っているため、急を要しない診療や手術はできるだけ延期されている。サムスンソウル病院は専攻医の退職届の提出が始まった19日、手術全体の10%、20日には30%、21日には40%を延期し、セブランス病院とカンナム(江南)セブランス病院は手術を「半数」に減らした。ソウルソンモ(聖母)病院とソウルアサン(峨山)病院も手術を約30%縮小した。
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