韓国の教育界によると、瑞草区内の小学校に勤めていたA教師の遺族は、27日に一部の教育関係者に送ったメッセージで、殉職が認められたことを明らかにした。また、「多くの先生方の支援が殉職の認定に大いに役立った」とし、「自分のことのように考え、一緒に雪や雨を浴びながら泣いてくれたすべてのことを絶対に忘れないし、一生胸に刻んでいきたい」と述べた。
遺族のメッセージは、全国から集まった教師たちが何度も集会や記者会見などを通じて教権侵害の現実を知らせ、A教師の殉職を認定するよう求めてきたことに対して、感謝の意を表したものとみられる。
A教師は昨年7月18日に学校内で自ら命を絶った。故人は亡くなる前に、生徒同士のけんかを仲裁する中で保護者からの苦情に悩まされていたと伝えられているが、警察の調査では保護者からのパワハラなど具体的な疑惑は見つからなかった。
A教師の死亡後、教師たちは自主的に大規模な集会を開き、無分別な児童虐待の通報や悪質な苦情など「教権侵害」に苦しむ教師の現実を指摘し、政府と国会に対策を求めた。その後、政府は教権保護総合対策を打ち出し、国会は教師の正当な教育活動を保護するための「教権回復5法」を成立させた。
これとは別に、人事革新処は昨年8月17日、ソウル市冠岳区新林洞の登山道で暴行され死亡したB教師についても殉職を認めた。B教師は出勤途中に暴行を受けた後、心停止状態で病院に運ばれたが、2日後に死亡した。容疑者は先月、1審で無期懲役を宣告された。
ただし、人事革新処は全羅北道群山市で死亡したC教師については殉職を認めなかったという。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104