街角で支持を呼びかける運動員ら=27日、ソウル(聯合)
街角で支持を呼びかける運動員ら=27日、ソウル(聯合)
【ソウル27日聯合】第18代国会議員総選挙の選挙戦が27日から始まり、与党ハンナラ党が過半数の議席を獲得し「与大野小」構図を作るか、あるいは統合民主党が憲法改正阻止に必要な100議席を上回り、ミニ政党とともに「与小野大」構図に持ち込むかが最大の関心事となっている。
 ハンナラ党は過半数(150議席)突破を1次目標に、国会の全常任委員会で過半数を確保できる安定多数(168議席)獲得を2次目標に掲げている。200議席を楽に超えられるという一時の楽観的な見方はなくなったものの、依然として40%以上の高い政党支持率をキープしており、同党は無難に過半数を確保するものとみている。姜在渉(カン・ジェソプ)代表は公式選挙運動初日を大田で迎え、「政権交代をしめくくるのは総選挙」と強調し、支持を訴えた。

 統合民主党では、支持率が落ち込んだ大統領選挙の直後には「80議席を超えさえすれば」と悲観的な見方が広がっていたが、李明博(イ・ミョンバク)政権の内閣人事に関するごたごたや政策混線、ハンナラ党の公認をめぐる対立などで世論の流れが変わると、目標を100議席に上方修正した。ただ、統合民主党も公認をめぐる対立の後遺症に悩まされており、支持率が約15%にとどまっていることから、100議席獲得は楽観し難い状況だ。

 孫鶴圭(ソン・ハクキュ)共同代表は、今回の総選挙は誰のための大韓民国を作るかを決定するもので、1%の金持ちと特権層のために国をつくるのか、それとも99%の国民のために国を作るのかを決める選挙になると定義し、「統合民主党は1%の金持ち政党の高慢と独善を防ぐため、健全なけん制勢力を自認し総選挙に臨むつもりだ」と述べ、民主党支持を呼びかけた。

 また、ハンナラ党の公認審査で脱落した親朴槿恵(パク・クネ)派で構成された親朴連帯と親朴無所属連帯の候補が、朴槿恵元ハンナラ党代表の間接支援を後ろ盾に嶺南地域で善戦するかどうか、統合民主党の公認から外された有力者が湖南で突風を起こすかどうかにも関心が集まっている。無所属候補127人のうち、親朴連帯と親朴無所属連帯の候補は53人に達する。

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