ソウル南部地裁
ソウル南部地裁
韓国で、10代の時に性暴行を犯した男性2人が公訴時効満了直前に法廷に立ち、懲役刑を宣告された。

2日、法曹界によると、ソウル南部地裁刑事合議11部は性暴力犯罪の処罰および被害者保護などに関する法律違反(特殊不同意性交)の容疑で起訴されたA(32)・B(31)被告にそれぞれ懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡した。また、40時間の性暴力治療プログラムの受講も一緒に命令した。

友人だったA被告とB被告は、それぞれ17歳と16歳だった2008年7月、アニャン(安養)市のある部屋で、インターネットのチャットを通じて知り合った被害者(当時15歳)と一緒に酒を飲んでいたところ、強制的に性行為に及んだ容疑が持たれている。

両被告は捜査の過程で互いに口裏を合わせて犯行を否認したものの、起訴されて初めて容疑を認めたという。

裁判所は「犯行により被害者は幼い年齢で大きな性的羞恥心と精神的衝撃を受けたと見られ、これは被害者の健全な性的価値観とアイデンティティー形成に否定的な影響を及ぼしたと見られる」と叱責した。

ただし「被告人たちが被害者に5000万ウォン(約563万円)を支払って和解し、被害者は処罰を望んでおらず、事件発生から15年が過ぎて被告人は現在、一般の社会構成員として生活している」として量刑理由を明らかにした。

これに先立ち、当該捜査は2009年に被害者が交通事故に遭って長期間入院した後に中断されたものの、昨年再開され、検察は公訴時効満了直前の昨年7月にA・B両被告を裁判にかけた。2008年当時は強姦罪の公訴時効は10年だったが、2017年に刑事訴訟法が改正され、公訴時効は15年に延びている。
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