韓国総選挙、前国土相が最大野党代表を告発
韓国総選挙、前国土相が最大野党代表を告発
4月10日に行われる韓国の総選挙で、与党「国民の力」から「仁川市桂陽」の選挙区に立候補しているウォン・ヒリョン(元喜龍)前国土交通相は6日、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表が虚偽の事実を公開したとして検察へ告発した。李氏は、元氏が国土交通相だった時に、尹大統領夫人が所有する土地の近くにソウル・楊平高速道路の路線を変更したと主張しているが、元氏はこれを否定し、路線変更は自分が就任する前に決まったことだと反論している。

 元氏はこの日、フェイスブックに「虚偽の事実を流布して、(裁判所がある)瑞草洞に一度行こうが二度行こうが関係ないが、(私が)国土部長官に就任する前に起きたことについて、私が変更したと言ったのに、後になってから覚えていないとは言わないでしょうね」と批判し、「キム・ムンギ氏を知らないとうそをついたことがある。それを思い出したので言った」と投稿した。

 これは、李氏が大庄洞の開発事業を担当していた故・キム・ムンギ元城南都市開発公社の開発1処長について、「知らない間柄だ」と言ったことを指摘したものだ。

 これに先立ち、李氏はこの日、共に民主党の最高委員会で「楊平高速道路を突然、大統領夫人が所有する土地の付近に変更した元喜龍長官、無関係なふりをしているが、これまでに責任があることが明らかになっているのではないか」と主張した。

 しかし、ソウル・楊平高速道路の路線変更は元氏が国土交通相に就任する前に決定されたというのが元氏の主張だ。

 一方、与党「国民の力」の忠清北道清州市上党選挙区の候補であるチョン・ウテク(鄭宇澤)議員も、李氏が虚偽の事実を公開したとし、法的措置を取ると明らかにした。

 李氏はこの日、党の最高委員会で「鄭宇澤候補が単一候補として推薦を受けたが、監視カメラの映像に現金封筒を受け取る姿がそのまま撮られたではないか」とし、「共に民主党の(選挙公認)システムなら、審査対象にもならない候補(現金を受け取った)を堂々と推薦するのが国民の力の公認だ」と批判した。

 これに対し、鄭氏はフェイスブックで「私が単一候補として推薦を受けたというのは、明らかに公職選挙法上の虚偽事実公示だ」とし、「私は厳格な道徳的基準を基にした国民の力の公正なシステム公認である党内の競争選挙を経ている。清州市民と党員の選択を受け、堂々と清州上党選挙区の候補になった」と反論した。

 鄭氏は先月、自身の現金封筒授受疑惑を指摘した李氏を虚偽事実による名誉き損容疑で訴えている。

 これと関連し、李氏はこの日、フェイスブックに「国民の力の鄭宇澤候補に謝罪します」という投稿をした。

 李氏は、「私は鄭候補が競争選挙を経て候補になったことを知らず、単一候補として公認されたものと勘違いしていた」とし、「鄭候補が単一候補として推薦されたとした私の発言は間違っていたので丁寧にお詫びしたい」と述べた。
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