「病院の資料を消去し辞職せよ」、投稿者は医大生ではなく医師だった=韓国
「病院の資料を消去し辞職せよ」、投稿者は医大生ではなく医師だった=韓国
韓国政府が医学部の定員拡大を推進する中、医師団体との対立が深まっている。医師専用のオンラインコミュニティには、専攻医(研修医)に対して病院の資料を消去し辞職するよう促す書き込みがあった。投稿者は医大生と思われていたが、警察の捜査でソウルに住む現役の医師であることが判明した。

 ソウル江南警察署は7日、業務妨害容疑で捜査しているA氏の押収捜査令状を6日に執行したと発表した。A氏は先月19日、医師専用アプリ「メディスタッフ」に「[重要]病院を出る専攻医必読!」と題した書き込みをした。その中で、「引継ぎ場のデスクトップ、医局の共有フォルダから(資料を)消去し、セットオーダーもすべて変に変えて出て行け」と指示した。さらに、「診療補助看護師が専攻医の代わりに業務を遂行できないようにしろ」、「辞職の意思を明確にするために荷物も置かないで出て行け」と付け加えた。

 警察はこの書き込みを見た市民から通報を受けて捜査に着手した。先月23日からメディスタッフ運営会社の事務所を押収し、投稿者を追跡した。警察は、A氏の書き込みが病院業務に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、資料を分析する一方、近いうちにA氏を召喚調査して正確な投稿経緯などを確認する方針だ。警察関係者は「医師の所属など、具体的な内容は公表できない」と話した。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104