高速道路で発見された2匹の犬…「しっぽを振って近づいて来た」=韓国
高速道路で発見された2匹の犬…「しっぽを振って近づいて来た」=韓国
高速道路のど真ん中で遺棄されたと推定される大型犬2匹が救助された。

救助者のキム・ガンオンさんは10日、自身のSNSに「きょうニュースでしか見たことのない出来事が私に起きた」とし、チュンナム(忠南)タンジン(唐津)のソヘアン(西海岸)高速道路で発生した事件を共有した。

キムさんが共有した車のドライブレコーダー映像には、高速道路の第1車線を歩く犬2匹が映っていた。高速道路の第1車線は車が最も速く走る区間で、一歩間違えれば事故につながるかもしれない状況だった。映像には車が犬を避けるため速度を落として車線を変更し、渋滞する様子も見られた。

第1車線を走行していたキムさんが停車し、車から降りてサモエドとみられる犬に「こっちにおいで」と呼びかけると、犬はまるでよく知っている人であるかのようにしっぽを振って近づいてきた。

聯合ニュースとキムさんのインタビューによると、犬は普段からよく車に乗っていたかのように後部座席のドアを開けるとすぐに車に乗った。

キムさんは、「誰かが見れば私が飼い主だと思っただろう」とし、「保護所では飼い主が見つからなければ10日以内に安楽死させると聞いたが、早く公論化されて(広く)知られるようになってほしい」と訴えた。

救助された犬はソサン(瑞山)休憩所で動物救助隊に引き渡され、その後、唐津市の動物保護所に移された。キムさんが救助する前にも多くの通報が寄せられたという。

1匹は3歳、もう1匹は5歳と推定され、内臓マイクロチップはないと把握された。保護所のカン・ヒョジョン所長は、「8年間保護所を運営しているが、休憩所(に遺棄された事例)はあっても、高速道路の上(に捨てられたの)は数えるほど」とし、「安楽死は念頭に置いておらず、病気などにならなければいいと思う。早く飼い主を見つけてあげたい」と関心を求めた。
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