サムスンSDIが積極的な投資戦略へ転換、中・低価格EVの拡大で=韓国
サムスンSDIが積極的な投資戦略へ転換、中・低価格EVの拡大で=韓国
投資に比較的積極的ではなかったバッテリー大手のサムスンSDIが、ことしは一転、積極的な動きを見せている。

同社は2025年の量産を目指す直径46ミリメートル・長さ80ミリメートルの、いわゆる4680バッテリーの開発に拍車をかけている。2027年から量産を開始する計画だ。

韓国のウルサン(蔚山)市とも覚書(MOU)を締結し、1兆ウォン(約1120億7630万円)を投じて陽極材・バッテリー工場の建設を決めた。

昨年における同社の設備投資規模は4兆3447億ウォン(約4877億3602万円)で前年比50%以上増加したが、韓国の競合他社には及ばない水準だ。

しかしことしは中・低価格の電気自動車(EV)の需要が拡大することで原価の節減と生産性の改善が重要となり、新技術の開発と量産技術の早期確保が必須となった。

業界ではことし、同社の投資規模が5兆~6兆ウォン(約5614億6001万~6736億5240万円)に達するとみている。

同社は営業活動で毎年2兆ウォン(約2245億4238万円)台の現金を安定的に確保しているほか、2兆ウォン前後の流動資産も保有する。

新韓金融投資のチョン・ヨンジン研究委員は、サムスンSDIの積極的な投資戦略について「安定的な財務状況を考慮すれば、非常に賢明な戦略」と評価した。



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