同省は、先進国防力の強化、グローバル安全保障ネットワークの構築、戦略的防衛力の拡充という3つの柱を中心に、国防力の結集と構想の推進を図るという計画だ。特に、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応する能力強化を最優先の事項とし、確固たる精神武装と先端科学技術力の融合により、戦って勝つことができる精鋭先進軍へと変貌させるという。
これと関連し、昨年12月の軍事偵察衛星1号機の打ち上げに続き、今年4月と11月には軍事偵察衛星2号機と3号機を順次打ち上げる。これらの衛星は、1号機が光学・赤外線(EO/IR)衛星であるのに対し、2号機と3号機はレーダー電波を利用した合成開口レーダー(SAR)衛星であり、昼夜や気象条件に関わらず超高解像度映像の確保が可能だ。
また、同省は今後も宇宙基盤の精密監視能力を持続的・体系的に構築していくと強調した。現存戦力の最大化と連携して戦闘任務中心の実戦的な教育訓練を強化し、未来の安保環境に適した人材を育成するため、各軍士官学校では先端武器体系や国内外の戦争史、英語教育などにも力を入れることにした。
さらに、兵士と初級幹部の福祉環境を改善するとともに、中堅指揮官の戦闘指揮環境を保障するため、安保電話を中佐・大佐指揮官まで拡大支給する。そして、重要職務給手当の支給など、中佐指揮官の処遇改善にも努めることにした。
特に、確固たる兵士精神の強化と国防政策広報の中枢的な役割を果たすために、軍事専門チャンネルである国防TVを大幅に改編するという方針だ。同省はこのため、兵士に合わせたコンテンツと軍専門コンテンツの新規制作はもちろん、チャンネル名称の変更を含め、国民の視聴率を高める。そして、ブランドイメージを高め、軍事専門チャンネルとしての役割を強化すると強調した。
これと共に、グローバル安保ネットワークの構築と関連同盟・価値共有国とのグローバル安保連帯を強化する。また、高度化する北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対して圧倒的な抑止力と防衛能力を備えることで、安保と価値の好循環を実現する計画だ。
特に、核使用シナリオを反映した米韓汎政府模擬演習や国防・軍事次元の図上演習を段階的に実施する。
同省は、昨年初めて実施した「韓国・国連社会理事国国防相会議」を今年から定例化し、国連社加盟国との連合演習や訓練も活性化すると明らかにした。
また、安保と経済の好循環を実現するための「戦略的防衛力の拡充」と関連し、蓄積された先端技術力を基盤に防衛輸出・協力を拡大し、汎世界的に韓国の武器・弾薬を生産・保存する。そして、有事の際に活用できる海外戦略拠点を構築すると同時に、経済成長を牽引する計画だ。
来月には、軍が先端人工知能(AI)技術を迅速に導入し、効率的に拡散させるための専門組織である「国防AIセンター」も創設する。
シン・ウォンシク(申源湜)国防相は「先進国防力の強化に拍車をかけ、グローバル安保ネットワーク構築と防衛力を拡充し、圧倒的な対北朝鮮抑止力と強力な力による平和を実現する」とし、「国民が安心して生活する中で、国防が国家経済にも役立つように最善を尽くす」と述べた。
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