米国、1軍発がん物質「アスベスト」の使用を禁止…35年かかって全面禁止に
米国、1軍発がん物質「アスベスト」の使用を禁止…35年かかって全面禁止に
米国で発がん物質であるアスベストの使用と輸入が全面禁止される。米環境保護庁(EPA)は18日(現地時間)、一部の漂白剤やブレーキパッドなどに依然として使われている白アスベスト(クリソタイル)の使用を禁止すると発表した。

 これにより、アスベストを含むブレーキブロックの流入が6ヶ月後に段階的に禁止され、アスベストを含むパッキンは2年後に使用が中断される。

 アスベストは1989年に初めて使用中断が下された。その35年後に完全な使用禁止が行われたわけだ。

 アスベストは耐久性と耐熱性、電気絶縁性などに優れ、価格が安くて建設資材、電気製品、家庭用品などに幅広く使われた素材だ。

 呼吸器で粉を吸い込むと、20~40年の潜伏期を経て肺がんを誘発することが確認され、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究所1群発がん物質に指定された。

 EPAは今回の発表が、バイデン大統領のがん治療の進歩を加速させることを目的とする「がん・ムーンショット(Cancer Moonshot)」の一環だと説明した。

 アスベストはすでに全世界の約50か国で使用が禁止されている。米国ではほとんどの消費者産業で使用を中断するなど使用量が減少していた。米国は2022年までアスベストの輸入を許容していた。現在、米国には8つの工場が残っている。

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