「AlphaGo」との対局申し出を受けた当時の気持ちについて、イ棋士は「正直よく分からなかったし、当然私が勝つと思った。対局をちょっと軽く考えた部分もあった」と振り返った。
その後「実際にやってみると勝負の呼吸もなく、ためらいなくすぐに手を打つ様子を見て、壁に向かってテニスをしているような感覚になった」と明かしている。
イ棋士はAIとの対局で囲碁と向き合う過程にも変化があったと話す。「私が囲碁を学び始めた当初、囲碁は2人が一緒に次の一手を考えつつ1つの作品を創り上げる芸術だと学んだ。AIの登場以降は、まるで答案用紙を見ながら正解を合わせているようで芸術性は後退したのではないかと思う」と話した。
一方で棋譜については「AIは完ぺきな棋譜を作ることができるため、AIを見習うのがより手軽」とも評価する。イ棋士は「これはプロの立場から見たもので、アマチュアの立場ではAIの棋譜の内容が優れているため、より良い変化といえるだろう。どんな一手が良いか悪いか、素早く効果的に学習できる」と話した。
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