「幸福プラス店」15年…障害者の雇用を提供し、市民とのコミュニケーション空間として=韓国
「幸福プラス店」15年…障害者の雇用を提供し、市民とのコミュニケーション空間として=韓国
韓国ソウル市は、地域社会内の障害者のイメージ改善、障害者生産品の広報および障害者の働き口創出のためのカフェ型障害者生産品売り場である「幸福プラス店」が開店15年を迎えたと、21日明らかにした。

 市は2010年3月、木洞店、市庁駅店、孔徳駅店を同時開店して以来、現在6つの売り場を運営している。市立施設である障害者生産品販売施設が直営で管理中だ。

 「幸福プラス店」は障害者の職業リハビリ施設で生産したコーヒー豆、発酵原液、お茶などを活用して作った多様な飲み物を提供している。製菓製パン類の他にも生活必需品、工芸品など、障害者が生産した製品を展示・販売することにより、障害者生産品に対する偏見の解消にも寄与している。今年5月からは、障害者作家の絵の作品も展示販売する予定だ。

 「幸福プラス店」は15年間、カフェ運営の94億ウォン、障害者生産品販売の19億ウォンを含め、累積売上113億ウォンを達成した。

 また、ソウル市障害者働き口統合支援センター、キャリアプラスセンターなどの障害者働き口支援機関と協業し、15年間に100人を越える障害者バリスタと実習生を養成してきた。

 「幸福プラス店」は毎年障害者バリスタを一般雇用市場に進出させている。現在、「幸福プラス店」に勤務中の障害者バリスタの62.5%が5年以上勤続し、店内のシニアバリスタとしての役割を果たしている。

 「幸福プラス店」は今年から障害のある芸術家の文化イベントを拡大する。

 27日までは開店15年を記念して、障害者生産品の価値を伝えるスクラッチクーポンイベントを開催する。来月12日、「幸福プラス店」木洞店では第44回障害者の日を記念して「幸福プラスバザー」も開催する予定だ。

 ソウル市のチョン・サンフン福祉政策室長は「幸福プラス店は障害者生産品販売だけでなく障害者に対する偏見を払拭し、彼らの社会参加を助ける役割をしてきた」として「今後もこういった役割が維持されるよう、幸福プラス店を運営していく」と話した。
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