教育部は今回、医学部の定員を追加で配分した32の大学に20日、公文書を発送した。医学部の定員増加を反映して、2025年度の大学入試選考施行計画の変更申請書を韓国大学教育協議会に提出することにしたためだ。大教協がこれを承認すれば、2025年度の大学別募集人員が確定する。
教育部のカン・ジョンジャ人材養成政策課長は「追加で配分された医学部の定員は、高等教育法施行令により国家が人材需給のバランスを勘案して政策的に決めた事項」と述べ、「大学が任意に定員を変更することはできない」と釘を刺した。
これにより、今年行われる入試から1998年以来27年ぶりに医学部の定員が5000人台に増加することになった。医学部の定員は2006年から19年間3058人に維持されてきたが、今回の韓国政府の増員決定により5058人で65%(2000人)増加することになった。政府が「27年ぶりに増員」と明らかにした理由は、2000年の医薬分業当時、医師団体をなだめるために定員351人を減らしたためだ。これを考慮すれば、1998年以来初めて実施される増員措置だ。
医学部の定員5058人はソウル大・コリョ(高麗)大・ヨンセ(延世)大などのいわゆる「SKY大学」の人文系募集人員(5443人)の93%に達する規模だ。入試の専門家らは、医学部の増員によって起こる入試の変化は相当なものになるとみている。既存の「SKY大学」の受験生たちが医学部に抜け出て、その席を次順位の大学の受験生たちが埋めるという構図だ。
チョンノ(鐘路)学院のイム・ソンホ代表は「医学部の定員が増え、ソウル大・延世大・高麗大の理工系から2000人が抜け出せば、その空席はソンギュングァン(成均館)大・ハニャン(漢陽)大・ソガン(西江)大に行く受験生たちが埋めるだろう」と述べ「これらの大学でできた空席はまた他の大学に行く学生たちが埋める、いわば連鎖的移動が予想される」と分析している。
医学部の定員が拡大したことで、合格点が下落することも予想されている。鍾路学院では医学部2000人増員で定時合格ラインが国語・数学で4.5点下落すると予測している。現在、医学部の合格点数が285.9点だとすれば、定員が2000人に増員された後には281.4点に下がるとみている。
歯科大学・漢方医学部・薬学部を志望する学生たちが医学部に進路を変更する可能性もある。すでにこれらの学部に入学している学生の中でも休学や自主退学をして医学部に行こうとする受験生の増加も予想されている。2022年に薬学部(206人)、歯学部(56人)、漢方医学部(80人)、獣医学部(66人)から中途脱落した人員のうち、相当数が医学部に流出したものと推定されている。
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