米ボルティモア大橋、「船舶衝突」で崩壊…6人行方不明
米ボルティモア大橋、「船舶衝突」で崩壊…6人行方不明
米国ボルティモアにある大橋が船舶とぶつかって崩壊する事故が発生し、橋の上で作業中だった作業員8人が墜落し、このうち6人が行方不明になったことが分かった。

 事故発生直後、行方不明者の規模が最大20人になるという予測が出たが、船舶が衝突前に遭難申告をし、当局は橋の交通をあらかじめ統制したため、そこまでの被害は出なかった。

 26日(現地時間)未明、米東部メリーランド州ボルティモア港の入り口にある長さ2.6キロの大規模橋梁「フランシス・スコット・キーブリッジ」は大型コンテナ船舶との衝突でほとんどが崩壊した。この衝突で橋が中央部分からあっという間に崩れ落ちた。船舶は動力に問題が発生し、移動がまともにできなかったという。

 事故当時、橋梁の道路補修作業が進められており、一部の車両が墜落した。

 ボルティモアのブランドン・スコット市長は「キーブリッジがこのように崩れ落ちるとは考えもしなかった。アクション映画のような出来事だ」とし「信じられない悲劇」と話した。

 計8人が墜落し、このうち2人は救助された。このうち1人は重傷を負って外傷センターで治療を受けている。

 衝突した船は、シンガポール国籍のコンテナ船「ダリ(Dali)」で、午前1時にボルティモアを出発してスリランカのコロンボに向かう途中だった。橋脚と衝突し、船舶にも一時火災が発生したが、直ちに鎮火され、22人の船員は全員無事であることが分かった。

 キーブリッジはボルティモア港の外郭を横切る長さ約2.6kmの橋梁だ。1977年に開通したこの橋は、695番の州間高速道路の一部だ。ボルティモア港は米国東部海岸で最も混雑している港の一つであり、今回の事故で船舶通行が中断された。
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