ユーチューブチャンネル「ヨルヒョン男児」には「アイドルをやめて塗装技術を学び、日当18万ウォン（約2万200円）を受け取る30才」というタイトルの動画がアップロードされた。
動画の主人公は2014年にデビューしたボーイズグループ「BTL」でエレンの名前で活動していたオ・ジミンさん（30）だ。
現在、塗装工として働き始めて11ヶ月目の彼は、カフェを経営する妻と共稼ぎをしながら2人の子供を育てている。
オさんは「アイドルというのは努力してもっと上手になりたくても、思ったように簡単にはいかない。それほど難しい世界だった。才能がある人が多すぎる」と語り、「１日にアイドルグループが約70組デビューしているが、その世界で生き残るための競争は本当に激しい」とアイドル活動当時を回想した。
芸能界での活動で壁を感じたと語るオさんは、歌手の活動の他にも映画2本、ウェブドラマ1本に出演するなど俳優として活動していたこともある。しかし、当時の収入はとても低かったという。
オさんは「2枚目のカムバック前日に（活動が）すべてキャンセルになった。リハーサルも終えてミュージックビデオも全て出ている状況だった」と語り「いくら努力して血と汗を流して練習しても舞台に立つことができないなんて、本当にとんでもないこと」と回想した。
歌手としての活動のために遅れて兵役に行ったオさんは、除隊2ヵ月前に現在の妻が妊娠しているという事実を知った。除隊するやいなや妻と婚姻届を提出したことを明らかにしたオさんは「赤ちゃんができてからは芸能界での活動が不可能になった。お金を稼がなければならないので、携帯電話店で販売の仕事をしたりして、日々のやりくりがとても大変だった。他にできることがなくて、会社生活も1年やった」と語った。
そうするうちにオさんは妻が経営しているカフェのインテリア工事をしてくれた人を通じて塗装の仕事を始めることになった。
オさんは「仕事を始めた瞬間からとても面白かった。学ぶことがたくさんある。学ぶことが多いことが楽しくて幸せだ」と語り、「現在は建設現場で働いているが、日当18万ウォンもらっている。技術者になれば日当も上がり、会社を立ち上げれば（収入が）3倍になる可能性もある」と話した。
日当13万ウォン（約1万4600円）から始めたというオさんはこの日、ある店舗の内装工事でパテとサンディングの作業をする過程と、養生作業の後に仕上げの塗装作業を行う過程などを見せてくれたりもした。
オさんは「満足度はほぼ120%」と語り、「ライフワークバランスが取れていて、子供たちと一緒に時間を過ごせるとことが一番嬉しい」と満足感に満ちた表情を見せた。
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