ロシアの反対で国連の対北朝鮮制裁専門家パネルが4月に終了…韓国政府「深い遺憾」
ロシアの反対で国連の対北朝鮮制裁専門家パネルが4月に終了…韓国政府「深い遺憾」
ロシアの反対で、北朝鮮に対する国連安全保障理事会(安保理)の制裁決議履行を監督する国連専門家パネルの活動が、来月末で終了する。専門家パネルが終了すれば、北朝鮮制裁に対する国際社会の監視の役割が減りかねないという懸念が出ている。韓国政府はロシアの反対に深い遺憾の意を表明した。

 韓国外交部は28日、「対北朝鮮制裁決議の履行を監督する、安保理北朝鮮制裁委傘下の専門家パネルの任務延長決議が、韓国を含む大多数の理事国の賛成にもかかわらず、ロシアの拒否権(veto)行使で否決されたことに対して深い遺憾を表明する」と発表した。

 続いて「韓国政府は今回の安保理で示された大多数の理事国の意志を土台に、北朝鮮の安保理決議違反行為を中断させる」とし「非核化の道に復帰するよう既存の安保理の対北朝鮮制裁体制を維持するために、国際社会と緊密に協力していく」と付け加えた。

 国連安保理は同日、対北朝鮮制裁委専門家パネルの任期を延長する案について表決した結果、常任理事国であるロシアの拒否権行使で否決された。中国は棄権した。

 専門家パネルは、国連安保理の対北朝鮮制裁委を補助し、北朝鮮の制裁違反の疑いのある事例を調査する役割を果たす。専門家パネルは毎年2回、北朝鮮の制裁履行違反に対する報告書を出してきた。国連安保理は毎年3月頃、決議案採択方式で専門家パネルの任期を定めてきた。
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