2022年9月、米テレビ界の最高峰とされるエミー賞でドラマ「イカゲーム」は監督賞、主演男優賞などを受賞した。同月、ソウルで「イカゲーム」エミー賞受賞記念会見が行われたときの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
2022年9月、米テレビ界の最高峰とされるエミー賞でドラマ「イカゲーム」は監督賞、主演男優賞などを受賞した。同月、ソウルで「イカゲーム」エミー賞受賞記念会見が行われたときの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化コンテンツに接したことがある海外消費者10人中6人以上が韓国に対する認識が肯定的に変わったことが2日、韓国文化体育観光部と韓国国際文化交流振興院が発表した「2024海外韓流実態調査」の結果報告書で明らかになった。

 調査は昨年11月、韓国の文化コンテンツに接したことがある26カ国・地域の2万5000人を対象にオンラインで実施された。

 韓国文化コンテンツに接してから韓国に対する認識が「肯定的に変化した」との回答は66.1%だった。前年の60.3%より5.8ポイント上昇した。30.1%は「変化がない」、3.8%は「否定的に変化した」と答えた。肯定的に変化したとの回答はアラブ首長国連邦(UAE、85.9%)、インド(85.3%)、ベトナム(84.7%)で高く、日本(38.8%)、イタリア(48.7%)、フランス(49.4%)では低かった。

 韓国文化コンテンツに対する好感度は、「気に入っている」との答えが68.8%で前年比3.7ポイント下がった。インドネシア(86.3%)、インド(84.5%)、タイ(83.0%)、ベトナム(82.9%)など主に東南アジアで好感度が高かった。

 1年前に比べ韓国文化コンテンツに対する関心が「高まった」(45.9%)または「同じぐらい」(43.5%)との回答が全体の89.4%を占めた。関心が高まったとの回答はエジプト(67.6%)、インド(67.1%)、サウジアラビア(65.1%)の順で高く、中東諸国で韓国文化コンテンツに対する関心が相対的に高かったことが分かる。

 しかし、韓流に対する否定的な認識も高まった。韓流に対する否定的な認識に共感を示した回答者は32.6%で、前年比5.5ポイント上昇した。主な理由としては「あまりにも刺激的で扇情的」(24.9%)、「画一的で飽きる」(22.0%)、「商業的すぎる」(21.1%)などが挙げられた。

 1人当たりの韓国文化コンテンツの消費時間は月平均11.6時間だった。インド(18.6時間)、タイ(18.4時間)、インドネシア(17.0時間)、ベトナム(16.4時間)の順で消費時間が長かった。日本(4.4時間)、カナダ(5.8時間)、オーストラリア(6.2時間)、イタリア(6.3時間)は月平均10時間未満だった。

 最も好む韓国作品を尋ねると、ドラマは「イカゲーム」が9.0%を集め1位で、3年連続トップに立った。2位は「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(3.4%)、3位は「キング・ザ・ランド」(2.6%)。

 映画は「パラサイト 半地下の家族」(7.9%)が1位、「新感染 ファイナルエクスプレス」(6.0%)が2位だった。この順位は5年連続で変動がなく、報告書はこれらの作品を超える話題作がないためと分析した。

 最も好きな韓流スターの俳優部門ではイ・ミンホ(6.4%)が11年連続で1位を記録した。歌手(グループ)部門ではBTS(防弾少年団、29.1%)が6年連続で1位、BLACKPINK(ブラックピンク、13.1%)が5年連続で2位だった。ソロ活動でも成果をあげたBTSのJUNG KOOK(ジョングク、2.7%)は4位、BLACKPINKのリサ(1.4%)は7位に入った。

 調査では韓国製の製品と韓国のサービスに対する関心度についても尋ねた。

 50.7%は「今後、韓国製品・サービスを購入・利用する意向がある」と答えた。前年比3.4ポイント上昇した。エジプト(75.6%)、サウジアラビア(73.0%)、UAE(72.9%)、ベトナム(72.1%)、インド(70.7%)など主に中東やアジアの国でこの回答の割合が高かった。一方、「韓国製品・サービスを購入・利用する意向がない」との回答の割合が高かったのは日本(41.7%)、イタリア(20.4%)、スペイン(20.8%)だった。

 消費意向が高かった製品やサービスは食品(64.7%)、韓国訪問(61.8%)、飲食店での食事(61.4%)、化粧品(54.0%)、衣類購入(52.8%)など。

 また、回答者の57.9%は「韓流が韓国製品・サービスの利用に影響を与える」と答え、韓国コンテンツの消費が関連産業にも影響を与えることが分かった。


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