「医学部増員を中止せよ」との医学部生・専攻医・受験生の執行停止申請も却下=韓国
「医学部増員を中止せよ」との医学部生・専攻医・受験生の執行停止申請も却下=韓国
韓国で、政府の医学部増員処分の効力を停止してほしいとの訴訟が相次いで却下された。

ソウル行政裁判所行政4部は3日、専攻医と医学部生などが保健福祉部と教育部長官を相手に提起した2025学年度医学部定員増員・配分決定執行停止申請を却下した。却下とは訴訟要件が備わっておらず、内容に対する具体的な審理なしに訴訟を終結することをいう。

専攻医と医学部生、受験生など18人は先月19日、ソウル行政裁判所に‘2025学年度全国医科大学入学定員2000人増員決定’の取り消し訴訟を提起し、執行停止も申請した。申請人たちは2025学年度の医学部定員増員が現行の高等教育法に反すると主張している。なお、大学入試選考の施行計画は入学年度の1年10か月前までに公表されなければならない。2025学年度の大学入試選考の計画は昨年4月に既に発表されており、今年に入試が行われる2025学年度に医学部の定員をするのは不適当との趣旨である。

裁判所は「事件処分は教育部長官が大学の医学部入学定員を決めるための段階的行為である。直接の相手は医科大学を保有する『大学の長』であり、申請人たちは処分の直接相手ではなく第三者に過ぎない」と説明した。医学部定員の増員を遂行する主体は各大学の総長たちであり、今回の訴訟に参加した専攻医、医大生、受験生などは訴訟を提起できないという意味だ。

訴訟を代理したイ・ビョンチョル法務法人のチャン・ジョン弁護士は「高等教育法は『受験生に入学に対する情報を提供するため』に入学年度の1年10か月前に発表された大学入試選考施行計画、入試要項を変更できないようにしている。受験生の法律上保護される利益を否定する点だ」と主張した。

また、2日には全国33の医学部教授協議会が申請した医学部定員拡大の執行停止が却下されている。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 83