米国「第3の候補」放棄…バイデン・トランプの壁を越えられず
米国「第3の候補」放棄…バイデン・トランプの壁を越えられず
11月、米国大統領選挙に出馬することを目標にしてきた中道性向の米国政治団体「ノーレーベルズ」(No Labels)が出馬候補を出さないことにした。「第3の候補」を目指してきたが、民主党候補であるバイデン大統領と共和党候補であるトランプ元大統領の再対決の構図が固まり、結局有力な候補を出すことに失敗した。

 4日(現時点)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ノーレーベルズが独自の大統領選候補を出すことを決め、候補者30人と接触したが、認知度の高い候補者を確保できなかったと報じた。

 実際、民主党と共和党の多くの人物が、ノーレーベルズの提案を断った。共和党の大統領選候補者を選ぶ選挙で脱落したニッキー・ヘイリー元国連大使、クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事、ジョー・マンチン民主党上院議員などを擁立する案が検討されたが、実現しなかった。

 ノーレーベルズのナンシー・ジェイコブソン最高経営者(CEO)は声明で「ノーレーベルズはホワイトハウスに入る可能性のある候補を出すと常に言ってきた」として「該当する候補を見つけられなかったため、私たちができることは退くこと」と明らかにした。

 もしノーレーベルズが大統領候補を出せば、中道・進歩票がさらに割れ、バイデン大統領に不利に作用する可能性があるという予想もある。

 ノーレーベルズに反対するダグ・ジョン元上院議員は「現時点で第3の候補に対する投票はトランプに投票すること」とし「ノーレーベルズがアプローチした多くの候補も同じ考えだ」と話した。
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