仮想通貨「テラ・ルナ」暴落のクォン・ドヒョン氏、韓国送還が無効になり米国へ
仮想通貨「テラ・ルナ」暴落のクォン・ドヒョン氏、韓国送還が無効になり米国へ
モンテネグロ最高裁判所が5日(現地時間)、仮想通貨(暗号資産)「テラ(Terra)」と「ルナ(LUNA)」暴落事態の中心人物であるテラフォームラボのクォン・ドヒョン代表(32)の韓国送還決定を無効にし、事件を破棄差し戻した。これに伴い、クォン氏は米国で裁判を受ける可能性が大きくなった。

 AP通信など外信によると、モンテネグロ最高裁は韓国送還決定を無効にし、事件を原審に差し戻した。原審のポドゴリツァ高等裁判所がこの事件を再び審理することになるが、最上位裁判所である最高裁判所の法理解釈に逆らうことは難しいものと見られる。

 最高裁の今回の判決は、これに先立って最高検察庁が下級審の韓国送還決定を不服として異議を提起したことによるものだ。最高検察庁は犯罪人引渡し局の決定は法務部長官の固有の権限だが、下級審がその権限を越えて韓国送還を決めたとし、最高裁に適法性を判断してほしいと要請した経緯がある。法務部は「最高裁の今回の判決で、法務部長官だけがクォン・ドヒョン氏をどの国に引き渡すかを決める法的権限があることが再確認された」と話した。

 ブルームバーグ通信は「最高裁の今回の判決でクォン氏は米国に引き渡され、ニューヨークで裁判を受けることになる可能性もある」と予想した。

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