ポスコインターの食糧事業が不振、ウクライナ・ミャンマーへの事業展開が裏目に=韓国
ポスコインターの食糧事業が不振、ウクライナ・ミャンマーへの事業展開が裏目に=韓国
総合商社のポスコインターナショナルは昨年、シンガポールに設立した穀物事業関連の投資を行う持ち株会社グレイン・ターミナル・ホールディング(以下、GTH)に対する帳簿価額の残額を、減損損失として処理した。GHTはウクライナで荷役事業と穀物ターミナル事業を手掛けている。しかしウクライナの拠点は、ロシアとの戦争により正常な運営はできていない状態だ。

同社が食糧事業に進出したのは2011年、インドネシアのパーム油企業を買収したことに始まる。2017年には、ミャンマー政府から総合米穀処理場の建設と運営の投資承認を受け、法人を設立した。

2019年には、年間250万トンの出荷が可能なウクライナの穀物輸出ターミナルの持ち分75%を買収し、穀物ターミナル事業に進出した。

しかし現在、同社ウクライナ法人は資本食い込みの状態だ。内戦による混乱が続くミャンマーもまた、事業を積極的に進めがたい状況に陥っている。

このため同社は当面、インドネシアでのパーム油事業に集中する予定だ。早ければことし6月までに石油元売り大手GSカルテックスと共に、インドネシアのカリマンタンティムール州に2億1000万ドル(USD、約318億3705万円)を投資し、パーム油加工工場を建設。2025年までに年50万トンに及ぶ清製油の生産を目指す。


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