韓国で10日に投開票される総選挙(定数300)まであと1日と迫った。今回選出される国会議員300人は、全ての法案と国の予算案を議決し、行政府と協力、またはけん制しながら将来の議題を設定する重大な役割と強力な権限を持つ。小選挙区254議席、比例代表46議席に誰が座るかは有権者の選択にかかっている。有権者4428万人のうち、期日前投票、在外投票、洋上投票を済ませた人を除く3034万人がまだ投票を終えていない。
◇総選挙迫るも政府と医療界の対立続く 医療現場の混乱深刻
総選挙が翌日に迫る中、大学医学部の定員増員を巡る政府と医療界の対立は依然続いている。大学側は、一斉に休学届を提出した学生のためにオンライン講義を開くなど対策に乗り出したが、学生たちが戻ってくるかは未知数だ。授業が再開されても引き続き出席を拒否する場合、学生たちは留年処分を受ける可能性もある。研修医が職場を離脱した医療現場の混乱も続いている。現場にとどまる教授らが深刻な疲労を訴えて辞表を提出すると、病院側は診療規模を縮小。患者が減少し、病院の経営難は深刻化している。
◇尹大統領「AIで世界トップ3目標」 半導体産業の支援策策定へ
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は半導体に関する懸案点検会議を主宰し、「わが国の実情に合う、思い切った半導体産業支援策を設ける」と述べた。半導体産業の誘致に向け、投資インセンティブから全面的に見直すと強調した。特に人工知能(AI)向け半導体の重要性を取り上げ、同市場をリードするための「AI半導体イニシアチブ」を提唱。「AI技術分野でG3(主要3カ国)へ飛躍し、2030年にシステムLSI(大規模集積回路)世界市場で10%以上のシェアを達成する」と表明した。
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