インドにおける2023年の現代・起亜自動車による販売台数。青が現代自動車、グレーが起亜自動車。上の棒グラフが全車種の販売台数で市場シェアは20%。下の棒グラフはEVの販売台数で市場シェアは2.6%。単位は台。
インドにおける2023年の現代・起亜自動車による販売台数。青が現代自動車、グレーが起亜自動車。上の棒グラフが全車種の販売台数で市場シェアは20%。下の棒グラフはEVの販売台数で市場シェアは2.6%。単位は台。
現代自動車の子会社ヒュンダイ・モーター・インディア(HMIL)は2023年4月期~2024年3月期、前年同期比8%増の計77万7876台の自動車を販売した。年間で最大の販売台数となる。インド内における完成車メーカーの販売順位では、スズキのインド子会社マルチ・スズキに続く2位となる。マルチ・スズキのシェアは41.6%だが、現代・起亜自動車の合計シェアは約20%だ。

電気自動車(EV)「アイオニック5」「コナEV」および起亜自動車の「EV6」といったEVの販売台数の割合は2021年の0.8%から2022年には2.9%まで上昇したが、2023年には2.6%へと減少した。背景には、インド市場全体の自動車販売台数中EVの割合が2%にとどまるほど、市場が未成熟である点がある。これに対しインド政府は、この割合を2023年まで30%へと拡大する計画を明かしている。

現代自動車はインドでのEV生産施設とインフラ構築のため、2023年から10年間で2000億ルピー(約3648億6480万円)を投資し、市場シェアの引き上げに乗り出している。2028年まで6種のEVを販売し、充電スタンドも設置する計画だ。また起亜自動車も、2025年から現地化した小型EVを生産すると同時に、特定目的向け車両(PBV)をはじめとした多様なEVを提供していく。

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