警察到着後、21階から飛び降りた男性2人…部屋には死亡した女性2人=韓国
警察到着後、21階から飛び降りた男性2人…部屋には死亡した女性2人=韓国
パジュ(坡州)ヤダン洞のホテルで女性2人が死亡し男性2人が飛び降りた事件について、他殺の状況が続々と出る中、男性2人が飛び降りる前に警察がこのホテルの客室を訪れていたことが明らかになった。

12日東亜日報によると、今月10日午前10時35分ごろ坡州市ヤダン洞のホテルで20代の男性2人が外に転落したという通報が寄せられた。現場に出動した警察は男性らが滞在していた客室から死亡した女性2人を発見した。

死亡した女性の1人Aさんは今月9日に家族から失踪届けが出された状態だった。Aさんの家族は8日午後5時ごろ「友人に会いに行く」と言い家を出たAさんと連絡が取れないと、コヤン(高陽)警察署を訪れた。

その後、警察は9日午後6時ごろAさんのアパートを訪れCCTV(防犯カメラ)記録を要請したものの、管理事務所の担当者が退勤していたため確認することができなかった。翌日午前7時に再び管理事務所を訪れた警察はCCTVを確認し、Aさんが乗車したタクシーを追跡し、8日にヤダン洞のホテルに入った事実を把握した。

Aさんを追跡した警察は10日午前10時ごろ、Aさんらがいたホテルの21階の客室を訪れていたと伝えられた。しかし、客室内にいた男性Bさんがドアの間から顔だけを出し、「(Aさんが)高陽市の商店街に行った」と答えると、警察は客室の中を確認せず1階に下りたことがわかった。これはAさんが実際にホテルの外に出たのか確認するためだったが、男性2人は10時35分ごろ客室の外に転落した。

警察側は現行の警察官職務執行法上、客室などに強制的に侵入するためには犯罪行為が目の前で起こる「緊急状況」でなければならないが、これに対する根拠が足りなかったとの立場だ。当時、Aさんの携帯電話の信号が高陽市の商店街で切れた状態だったという理由からだ。

警察が訪れた当時に女性2人が生きていたのかは明確ではない。女性らの正確な死亡時間などを把握するため精密解剖を依頼した状態だ。

一方、Aさんら女性2人はホテルの客室内で手首と首が結束バンドで縛られ死亡した状態で発見された。性犯罪や麻薬などの状況は発見されていない。

11日国立科学捜査研究院は女性2人の遺体を解剖し、「死に至らせた決定的な死因は首を絞めたこと」との1次口頭所見を警察に伝えた。

これにより警察は、男性2人が女性らの首を絞め殺害した後、失踪届けを受け出動した警察が来たため客室から飛び降りた可能性が高いとみている。

また、男性らの携帯電話をフォレンジックした結果、1人の男性と女性が求人・求職アプリのメッセンジャーを通じ親しく会話をするなど、知り合いだったことが把握された。

この男性は死亡した別の女性と先月8日ごろテレグラムを通じ初めて会話したことが明らかになり、女性2人の関係は具合的に把握されていない。ただ、死亡前1~2時間の間隔でそれぞれ別に部屋に入っていたことがわかった。死亡した男性2人は友人の関係だったと伝えられた。

警察は男性らの携帯電話をフォレンジックし、計画的な犯行だったのかどうかなどを調査する方針だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 85