3月のICT輸出は主要品目が全般的に好調だった。中でも半導体の輸出額は116億9000万ドルと、2022年6月(124億8000万ドル)以来の高水準を記録した。増加率は33.9%で、5カ月連続の2桁増。人工知能(AI)市場の成長と、携帯電話やパソコンなどIT機器需要の回復が後押しした。半導体メモリーをみると、取引価格の上昇と高付加価値製品の需要増により輸出額が63.0%増加した。
ディスプレーの輸出額は、有機ELと液晶ディスプレーがそろって増加し16億2000万ドル(13.0%増)だった。携帯電話は完成品の輸出が減少した半面、部品が伸び、6億4000万ドル(6.6%増)と4カ月ぶりのプラスに転じた。コンピューター・周辺機器は10億2000万ドル(20.3%増)で3カ月連続増。通信装備は2億2000万ドル(7.1%減)にとどまった。
主な国・地域別のICT輸出額をみると、香港を含む中国向けが32.5%増加したほか、ベトナム(6.7%増)、米国(22.8%増)、欧州連合(EU、10.5%増)向けも増加した。日本(25.0%減)向けは半導体輸出の急減が響いた。
3月のICT輸入額は1.2%減の117億1000万ドル。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は71億1000万ドルの黒字だった。
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