このため、自国への進出を希望する外国企業を育成プログラムに参加させ、間接投資だけでなく、直接投資の比率を高める予定だ。現在、数多くの世界的スタートアップ企業がサウジ投資部の許可を得た後、政府が運営するスタートアップ育成プログラムを通じて間接的支援を受けている。
サウジアラビア投資部のマジェド・アルエイド局長は19日、ソウル市内のドリームプラスカンナム(江南)センターで開かれた「サウジアラビア市場進出戦略セミナー」で、国家発展戦略である「ビジョン2030」の進捗度と目標達成のため計画を共有した。
アルエイド局長は「2016年から今までの傾向を見ると、目標は簡単に達成できるとみられる」と述べ、「たとえば主要な指標で成果を上げてきたが、2030年までに女性の労働参加率を30%まで増やす計画だったが、すでに2022年末にその目標を越え、年間1億人の観光客を受け入れる目標もすでに達成し1億5000万人に増加した」と説明した。
サウジアラビア投資部は、教育、石油化学、健康・医療、エンターテインメント、観光、スポーツなど22の分野を合わせて新規の投資機会を発掘し支援している。アルエイド局長はこの中でも特に観光部門に特化した人物だ。観光やエンターテインメント分野はこの数年間、サウジアラビア政府が90%主導し、投資家を集めて発展させた分野のひとつだ。2030年までの残りの6年間は、次第に民間主導に切り替えていく予定だ。アルエイド局長は「政府は規制機関として施設、教育、物流など民間企業にとって金銭的な負担になったり、複雑なプロジェクトだけを処理する」と述べ、「ビジネスチャンスと投資は民間が主導するよう権限を委譲している」と述べた。
さらにサウジアラビア投資部は、おもに政府政策であるビジョン2030が実現できるように投資環境を構築し、支援することに集中している。これはサウジアラビア投資部が立てた国家投資戦略を通じて行われる。アルエイド局長は「4つの重要事項に重点を置いているが、まず公共と民間のパートナーシップ形成を支援し、正しい投資機会を識別するために役立つ」と述べ、「また、資金調達時に発生しうる障壁を除去するために、単純な銀行債権に頼るのではなく、多様な財政的支援を念頭に置く」と述べた。
韓国のスタートアップ企業がサウジアラビアに進出するための必須要素として、アルエイド局長は「ライセンス取得」だと述べた。ライセンスを取得すれば現地企業に適用される事務室賃貸料補助金、人材補助金、会社運営をサポートするスタートアップ企業のための補助金などを得ることができる。アルエイド局長は「政府機関との提携など、さまざまな方面で支援することができる」と付け加えた。
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