「別れた恋人への未練」を利用…若者の恋愛心理につけこむ企業が増加=韓国
「別れた恋人への未練」を利用…若者の恋愛心理につけこむ企業が増加=韓国
「長く付き合っていた彼氏から些細な理由で別れを告げられた。藁をもつかむ気持ちで相談を申し込んだが、利用されただけのようだ」

 会社員のAさん(27)は、彼氏ともう一度付き合いたいという気持ちから、恋愛コンサルティング会社6社で相談を受けたが成果はなかった。業者ごとに提示されたよりを戻す可能性は0~60%とまちまちであり、相談への回答も「絶対に先に弱みを見せるな」、「否定的なイメージを消すためには空白期が必要だ」のような一般的な話ばかりだったためだ。A氏は「元カレは結局私に連絡をくれなかった」とし、「もう高いお金を払って業者を訪ねるのはやめる」と話した。

 最近、結婚と出産はもちろん、恋愛まであきらめる若者が多くなる中で、恋愛に悩む男女の心理状態を利用して、金儲けの手段として利用する恋愛コンサルティング業者が次々と生まれている。これらの会社は、少なくとも5万ウォンから数百万ウォンの費用を設定し、別れた恋人との再会、片思いの成就、独り身の脱出などのサービスを提供すると主張した。ある業者は15年近く運営しており、累積相談件数は1万件に達すると広報した。国内外の大学や研究所で提供するビッグデータを基盤にしているという他の業者は、半月で30件余りの相談を受けた。しかし専門性が欠如した業者も多く、実際に不誠実な対応をしたり出会いに失敗しても責任を負わない場合も多く、利用者が注意する必要がある。

 恋愛コンサルティング会社に相談したBさん(25)は「最初の相談費用は10万ウォンだったが、その後は出会いイベントが含まれた100万ウォンのコンサルティングを提示されて煽られた」とし「負担になる金額なのに、出会いに失敗しても払い戻しは難しいと言われた」と話した。また別の業者に相談したCさん(30)は「電話相談をするのに私に対する基礎的な情報も知らずにいた」として「少なくとも私の名前と状況は確認して分析していると思っていたが、あまりにも適当だという印象を受けた」と話した。

 韓国消費者連盟関係者は「人間関係の孤立から来る孤独な人間の心理に入り込む商法が増加している」として「消費者はサービス利用時にコンサルティング内容とサービス水準、契約解約条件などを確認して、被害に遭わないでほしい」と頼んだ。
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