23日韓国法曹界によると、テジョン(大田)地方裁判所チョナン(天安)支院は特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(詐欺)などの容疑で拘束起訴されたチョン・チャンス被告(61)に対し懲役5年6か月の刑を宣告したと、きのう明らかにした。
不動産開発会社を経営していたチョン・チャンス被告は不動産売買契約を仲介しながら知り合った被害者に2018年2月から6月の間、6回にわたり計16億1000万ウォン(約1億8000万円)を奪った容疑で起訴された。このほか、逃亡生活をしている間に携帯電話1台を盗んだ容疑も持たれている。
チョン被告は会社に工場設立資金を貸すことになった被害者に、「個人に送金すれば創業融資が容易になる」とだまし、個人の口座で金を受け取っていたことがわかった。
その後、被害者と連絡を絶ち行方をくらました後、賭博や事業などで金を使い果たしたと把握された。
5年間の逃亡生活を送っていたチョン被告は昨年12月25日、チョンナム(全南)ポソン(宝城)の人材仲介事務所に侵入して携帯電話を盗み、警察に緊急逮捕された。
裁判部は、「被害金額が16億ウォンを超え、犯行後に被害者と連絡を絶ち行方をくらますなど罪質は悪い」と叱咤(しった)した。また、「被害回復が全く行われておらず、被害者から許されていない点などを考慮し刑を決定した」と量刑の理由を明らかにした。
チョン・チョンジョ受刑者は韓国の有名企業の隠れた後継者と装い、「財閥だけが知っている隠密な投資チャンス」とうそをつき、海外の非上場株投資金などの名目で被害者から30億ウォンを超える金を奪い取った容疑で、1審で懲役12年を宣告された。刑が重いとして控訴した状態だ。
一方、検察は元フェンシング韓国代表のナム・ヒョニ氏(43)の「チョン・チョンジョ詐欺共犯疑惑」事件の再捜査を警察に要請した状態だ。チョン受刑者から詐欺に遭った被害者らはナム氏を共犯とみて詐欺幇助(ほうじょ)の容疑で告訴したものの、警察はナム氏を嫌疑なしとして処理している。
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