24日、業界関係者によると、現代自動車とSKオンはアイオニック9にバッテリーを供給するための協議を進めており、瑞山工場で生産されるバッテリーが新車に搭載される可能性が高いという。
SKオンは、現在の生産ラインを維持しつつ、来年度の生産量拡大に向けた準備を進めている。
その一環として、瑞山工場では化学物質の取り扱いや電気工事など、工場増設に必要な施設の供給協議を完了し、最近になって瑞山市庁から建築工事の安全計画の承認を得た。これにより、SKオンが先に公示を通じて明らかにした「1兆7500億ウォン(約1973億円)規模の増設プロジェクト」に本格的に着手することになる。来年完成予定の新施設では、高性能ハイニッケルNCMバッテリーの生産を増やす計画だ。瑞山工場は、SKグループの電気自動車バッテリー事業の発祥地であり、グローバル市場への進出において重要な役割を果たしている。
今回の協議に携わってきた業界関係者は、現代自動車とSKオンがアイオニック9のバッテリー搭載について一定の合意に達したと見られ、長年にわたる協業関係があるため、事業の推進に支障は来さないだろうと述べている。
アイオニック9は、現代自動車が2年ぶりに発表するアイオニックブランドの新しい電動化車両で、2021年のアイオニック5、2022年のアイオニック6に続くモデルだ。この車両は、現代自動車の電気自動車専用プラットフォームE-GMPを基に開発され、アイオニックの最上位モデルとして、起亜EV9と兄弟ラインアップを形成する。
アイオニック9にSKオンのバッテリーが搭載されれば、走行可能距離は400キロメートル後半から500キロメートル前半になると予想されている。
現代自動車はすでにアイオニック5、GV60-70、EG80などのモデルにSKオン製のバッテリーを搭載しており、起亜EV9にはSKオンの急速充電性能強化バッテリー「アドバンスドSFバッテリー」が使用されている。
一方で両社は、バッテリー産業全般においても協力関係を続けている。昨年4月には米国現地でバッテリーセル合弁法人(JV)の設立計画を発表し、合計6兆5000億ウォン(約7326億円)を投資してジョージア州バートウ郡に年間35ギガワット時(GWh)規模の工場を建設することを決定した。これは、電気自動車約30万台分に相当する量だ。
この工場で生産されるバッテリーセルは、現代モービスがバッテリーパックとして製作し、現地で生産する現代・起亜・ジェネシスの電気自動車に搭載される予定だ。また、現代自動車はジョージア州に電気自動車専用工場「現代自動車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)」を建設中で、今年10月に稼働を開始する。
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