NCソフトがリストラに着手、ゲーム不振の余波で=韓国
NCソフトがリストラに着手、ゲーム不振の余波で=韓国
ゲームメーカーのNCソフトが、非開発およびサポート部署を中心とした社員を対象に退職勧奨を行っている。リストラの規模は非公開だが、同社労働組合に通知された退職勧奨を受けた社員数は十数人規模だという。同社内部では、退職勧奨の対象者数は3桁に上るとみられている。

NCソフトの事業報告書によると、同社の社員数は2023年12月末時点で5023人に達する。ゲーム開発と関連する研究開発職が3591人と最多で、これに事業・経営管理職が1107人、IT・プラットフォーム関連職が325人と続く。

今回の退職勧奨は、実績の悪化によるものだ。同社は2023年、売上高が前年比30.8%、営業利益が75.4%、それぞれ減少するなど実績不振に陥った。

主力コンテンツである多人数同時参加型RPG(MMORPG)「リネージュ」シリーズの売り上げが減少したほか、MMORPGの野心作「スローン・アンド・リバティ」などの新作も韓国での実績は振るわなかった。これにより同社は昨年、24年ぶりに営業利益が1桁まで落ち込んだ。

実績不振を打開するため2023年10月に同社は「変化経営委員会」を発足させ、経営の効率化に乗り出している。2023年末には創業以来初めて、私募ファンド運営を手掛けるVIGパートナーズのパク・ビョンム前代表を共同代表として擁立した。


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