24日キョンナム(慶南)ハドン(河東)警察署によると、ことし2月27日午後9時ごろ、河東郡の路地で男性Aさんが自転車に乗っている途中、1万ウォン札と5万ウォン札が混ざった現金122万ウォン(約13万円)を落としてしまった。
CCTV(防犯カメラ)映像には自転車に乗ったAさんのポケットから紙幣の束がひらひらと落ちる様子がはっきりと映っていた。Aさんは紙幣を落としたことに気付かないまま自転車に乗り続け、紙幣の束は通り過ぎる車に踏まれるなど道端に放置された。
この時、付近を通った高校1年生のヤン・ウンソさんが落ちている紙幣を発見し足を止めた。辺りを見回したヤンさんは携帯電話のカメラで紙幣を撮影した後、しゃがんで紙幣を1枚ずつ拾い始めた。そして拾った紙幣を持って近くの警察署に行き、紛失物拾得届けを出した。
警察はCCTVをもとに動線を追跡し、無事に持ち主に紙幣を渡した。
紙幣を取り戻した60代の男性Aさんはクッパ店を経営していた。Aさんはヤンさんに20万ウォン(約2万2000円)を謝礼金として渡し、「いつでも食堂に来なさい」と感謝の気持ちを伝えた。
ヤンさんはMBCのインタビューで、「(店主が)本当にありがたいと、一生クッパを無料で食べに来なさいと言ってくれた」と話した。
Aさんは、「この不景気に本当にありがたいこと」とし、「生活が余裕のない最近でも温かい気持ちが残っているということを感じた。まだヤンさんはクッパを食べに来ていないが、必ずごちそうしたい」と話した。
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