カラオケ店で保育園のママ友を殺害した30代女に重刑=韓国
カラオケ店で保育園のママ友を殺害した30代女に重刑=韓国
子どもが通う保育園の保護者の集まりを通じ親しくなった知人が、カラオケ店で遊ぶ途中に「家に帰ろう」と言ったという理由で暴力を振るい死亡させた30代の女に重刑が宣告された。

29日チャンウォン(昌原)地方裁判所は殺人の容疑で起訴されたA被告(30代・女)に懲役17年を宣告したと明らかにした。

A被告は昨年6月16日午後10時45分ごろ、キョンナム(慶南)キメ(金海)市のカラオケ店で知人のBさん(30代・女)の頭と顔を消火器とマイクで数回にわたり殴り死亡させた容疑で裁判にかけられた。

2人は2018年に子どもが通う保育園の保護者の集まりで知り合った後、1、2か月に1回会い、酒を飲みながら親しくなったという。

A被告は事件当日もBさんと食堂で酒を飲み、カラオケ店に移動し酒を飲んでいる途中、自身はもっと遊びたいのにBさんが「家に帰ろう」と言ったという理由で言い争いになり、このような犯行に至ったと調査された。

Bさんは病院で治療を受ける中、犯行4日後に外傷性脳出血で死亡した。

当時、Bさんの遺体を解剖した国立科学捜査研究院は、解剖鑑定書を通じ「被害者と加害者がどんな関係だったのかわからないが、これほどに人を残忍に殴り殺すことができるだろうか」との意見も出した。

A被告は法廷で、犯行当時の状況をよく記憶できないほど酒に酔っていたとし、殺人の故意はなく心神喪失または心神耗弱の状態にあったと主張した。しかし裁判部はこれを受け入れなかった。

裁判部は、「証拠を総合すると、犯行当時に頭と顔に攻撃が集中していたとみられ、殺人に対する確定的・未必的な故意を認めることができる」とし、「犯行当時は酒に酔っていたものの、カラオケ店の店員にサービス時間をもっとくれるよう要請したり、犯行直後に救急車を呼ぶよう催促した点などをみると、意識を喪失した状態だったとは判断し難い」と叱責した。

また、「Bさんの子どもはまだBさんの携帯電話に母親を探すメッセージを送りBさんに会いたがっており、遺族は厳罰を嘆願している」とし、「犯行手法が極めて無慈悲で残酷である点、それにもかかわらずA被告はBさんの遺族を慰労したり許しを受けようという真剣な努力をしていない点などを考慮した」と量刑の理由を説明した。
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