英国経済紙のフィナンシャルタイムズ(FT)は28日(現地時間)、消息筋からの話を引用し「北朝鮮の経済状況はここ数か月間、ロシアからの食糧や原資材および石油の供給によりかなり改善している」と伝えた。
北朝鮮の工場の多くは最近、生産能力を超えるほど稼動している。
北朝鮮がロシアとより密着するようになった背景には、2022年に始まったウクライナ戦争がある。韓国の民間研究所“セジョン(世宗)研究所”のピーター・ワード研究委員は「ウクライナ戦争は、北朝鮮に大きな恩恵をもたらした」と語った。
ロシアは先月、北朝鮮に対する国連安保理制裁決議の履行を監視する国連専門家パネルの任期延長案に関して、拒否権を行使し否決させた。このことについてFTは「事実上、対北制裁の中心軸が崩壊した」と伝えた。
FTは「米政府の制裁リストにあげられた北朝鮮船舶は、数十万バレルの石油を積載するためロシアの港を利用している」とし「これはウクライナとの戦争で、北朝鮮がロシアに武器を供給したことへの代価だとみられる」と説明した。
ことしの2月から北朝鮮はロシアに対し、これまで新型コロナウイルス感染症事態により中断していた団体観光を再開した。また、北朝鮮駐在ロシア大使館は「北朝鮮当局と、モスクワ-ピョンヤン(平壌)間の鉄道・フェリー・自動車路線ついて話し合っている」と明らかにした。
韓国のシン・ウォンシク(申源湜)国防相は「北朝鮮の経済状況はここ数か月間、ロシアの食糧・原資材および石油の支援によりかなり改善した」と語った。
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