2日、重傷害の容疑で起訴されたウォン某被告(20)に対するチョンジュ(全州)地方裁判所の宣告直後、被害者ヨさん(20)の家族は、「まさかこんなことがあろうとは。いい結果が出るだろうと裁判部だけを信じてきたのに」と涙を流した。
中学校の同級生の暴行により四肢麻痺の意識障害となった20代の女性。
この日、裁判部は「被告人の犯行により当時19歳に過ぎなかった被害者は意識障害になった」とし、「被害者の生存のためには人工呼吸器と他人の補助が全的に必要」と説明した。
そして、「この事件から1年3か月が過ぎたが、被害者とその両親に心から謝罪していれば被告人は毎月の労働を通じ被害者の治療費を支援することができた」とし、「しかし被告人はこれまで被害回復の努力すら試みなかった」と叱咤(しった)した。
量刑の理由については、「被害者は被告人と中学校時代の友情を重ね共に旅行をするほどに親しい関係だと考えていた」とし、「被告人は『暴行により被害者がそれほどの傷害を負うとは予想できなかった』と主張したが、むしろこの事件の被害者は被告人がそれほどの暴行をするとは予想できなかったと考えるのが妥当」と強調した。
また、「重傷害の容疑の量刑基準は特別加重の因子を適用すれば懲役1年6か月~4年の刑を宣告すべきだと勧告するが、これは一般的で客観的な基準であるだけで法的な効力はない」とし、「被害者が意識障害の状態に至った点、被害者が犯罪に脆弱(ぜいじゃく)な状態だった点などを考慮し量刑基準勧告以上の刑を宣告する」と付け加えた。
この事件は先月5日、ヨさんの母親がオンライン上に「私の娘の悔しさを晴らしてください。助けてください」という書き込みをしたことで広く知られた。
母親は、「2023年2月6日、親友らと楽しく幸せな気持ちでプサン(釜山)に旅行をしたかわいい娘が、友人の暴行により外傷性頸椎(けいつい)頭部性脳出血、現在は四肢麻痺の意識障害の状態」と記した。
暴行当時の状況については、「娘と女の友人の口げんかに加害者(男)が突然入ってきてひどい暴言を浴びせたため、娘がなぜ暴言を吐くのかと言うと大げんかが始まったという」とし、「(体重)44キログラムの小柄な娘を(身長)178センチメートルの大柄な男が1回ではなく2回も頭を攻撃し、飛んでいくように横のテーブルに頸椎をぶつけ頭が地面に落ちた」と主張した。
母親は、「裁判の日、青天のへきれきのような検事の求刑5年を聞いた」とし、「娘の命は長くて2~3年だというのに」と記した。
母親は翌日にも文章を掲載し、「われわれは毎回、検察と裁判所に嘆願書を提出し訴えたが、肝心な加害者は反省文1枚も提出していないようだ」とし、「娘の看病費は毎月460万ウォン(約51万円)がかかる。(しかし加害者は)連絡すらしない悪い人間」と記した。
当初、ウォン被告に対し懲役5年を求刑した検察は宣告を前に懲役8年に求刑を重くした。
検察は判決文を検討し控訴する予定だ。
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