酒を飲んで来たら妻がドアを開けてくれず、ドアに火を付けた夫…無罪=韓国
酒を飲んで来たら妻がドアを開けてくれず、ドアに火を付けた夫…無罪=韓国
妻が玄関ドアを開けてくれなかったため玄関の牛乳投入口に火を付けた夫が放火の容疑について無罪を宣告された。

6日韓国法曹界によると、ソウル中央地方裁判所は先月23日、現住建造物放火の容疑で起訴されたA被告に無罪を宣告した。

A被告は昨年10月、酒を飲んで自宅に帰り、暴力を心配した妻が玄関ドアを開けてくれなかったため、「死んでやる。火を付ける」と言い、使い捨てライターで牛乳投入口に火を付けた容疑で裁判にかけられた。

A被告の妻Bさんは夫の家庭内暴力を心配し玄関ドアの暗証番号を変え、新しい暗証番号を知らせていなかったと調査された。

火災はBさんが水をかけたため1分も経たずに消えたものの、玄関ドア内部が焼けた。

A被告は火を付けた理由について、「玄関ドアを開けるよう、妻を怖がらせるめだった」と主張した。

Bさんは、「夫がこれまで家に火を付けたり付けると言ったことはなく、私が家にいたためすぐに火を消すだろうと考えて、怖がらせるためドアに火を付けたようだ」との趣旨の陳述をした。

裁判部は、「事件当時、被告の家の前の部屋には別の家族も居住していたが、A被告が火を付けその家族を危険にさらす意図があったのかは疑問。玄関ドア付近に消火器があるという点もA被告が十分に認識していたとみられる」と無罪を宣告した。

また、「被告人が付けた火は火力が弱く建物内部の火災防止センサーなどが作動する程度の煙までは出ず、妻がペットボトルに入れた水をかけてすぐに消えた」とし、「設置された玄関ドア内部の牛乳投入口などが多少焼ける程度にとどまった」と判断した。

そして、「被告人は火が消えたと考えたにもかかわらず火を付けようとする追加的な試みをしないままアパートの階段に座っているところを現行犯逮捕された」とし、「火を付けるため使い捨てライターだけを使用し別の引火性物質は使用しなかった」と判示した。
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